ニュース
大容量で135℃を保証、導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー:ECUの小型化やxEVの高性能化に貢献
パナソニック インダストリーは2024年2月28日、135℃保証を大容量タイプで実現した、導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー「ZLシリーズ」を発表した。ECUの小型化やxEV(電動車)の高性能化に貢献する。
パナソニック インダストリーは2024年2月28日、135℃保証を大容量タイプで実現した導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー「ZLシリーズ」を製品化したと発表した。既に量産を開始している。
ECUの小型化や、使用部材の削減による環境負荷低減に貢献
ZLシリーズは、同社が開発した電解液技術により、135℃4000時間(Φ5、Φ6では135℃2000時間)の保証を実現した。
車載用の主要5サイズ(Φ5×5.8mm〜Φ10×10.2mm)を用意する。既存標準品「ZCシリーズ」の1.7倍以上の容量を持つため、容量を維持したまま1ランク小型化できる。実装面積の省スペース化を図ることができる他、ECU(電子制御ユニット)の小型化や使用部材の削減による環境負荷低減に貢献する。
動作温度範囲は−55〜135℃。リップル電流は、サイズが最も小さいΦ5×5.8mm/25V品で1.0Arms(125℃/100kHz)。定格電圧は25V/35V対応品を用意する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 小型高容量の基板自立形アルミ電解コンデンサー
日本ケミコンは、従来比で体積当たりの容量を最大約60%拡大した、基板自立形アルミ電解コンデンサー「KHU」「LHU」シリーズを発表した。スイッチング電源や汎用インバーターなどの小型化、長寿命化に貢献する。 - 車載向けアルミ電解コンデンサー
ビシェイ・インターテクノロジーは、車載向けに、非固体電解液タイプの有極性アルミ電解コンデンサー「172RLX」を発表した。リップル電流が同社の前世代品と比較して54%向上していて、ケースサイズの小型化も可能だ。 - 車載向け高リップル耐性アルミ電解コンデンサー
日本ケミコンは、AEC-Q200に準拠した車載向けの導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー「HXF」シリーズを発表した。小型化かつ高リップル電流耐量を有し、+150℃における短時間使用も保証する。 - 高温環境向けリード形アルミ電解コンデンサー
日本ケミコンは、通信インフラなどの高温環境で用いる電源向けに、リード形アルミ電解コンデンサー「GXM」シリーズを開発した。新開発の電極箔を採用したことで、同社従来品と比較して最大約1.7倍長寿命化し、静電容量も61%高容量化した。 - 基地局向け導電性高分子アルミ電解コンデンサー
パナソニック インダストリー社は、通信基地局やサーバなどの電源回路向け導電性高分子アルミ電解コンデンサー「SP-Cap JX」シリーズを製品化した。2021年12月から量産を開始する。