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通信機能やコントローラーを統合したモータードライバー:PCB面積や部品点数を削減
マイクロチップ・テクノロジーは、同社のDSC(デジタルシグナルコントローラー)「dsPIC」をベースとした、統合型モータードライバーファミリーを発表した。DSCや三相MOSFETゲートドライバーなどを1パッケージに統合していて、PCB(プリント基板)面積の縮小や部品点数の削減が可能となる。
マイクロチップ・テクノロジーは2024年2月、同社のDSC(デジタルシグナルコントローラー)「dsPIC」をベースとした、統合型モータードライバーファミリーを発表した。既に提供を開始している。
同社のDSC「dsPIC33」や三相MOSFETゲートドライバー、オプションでLINまたはCAN FDトランシーバーを1パッケージに搭載していて、PCB(プリント基板)面積の縮小や部品点数の削減が可能となる。
周波数70M〜100MHzで動作
動作時は最大29V、過渡時は40Vの単電源で駆動する。70M〜100MHzの周波数で動作し、高いCPU性能で先進のモーター制御アルゴリズムを効率的に導入できる。内蔵の3.3V LDO(低ドロップアウト)電圧レギュレーターが電力を供給するため、外付けのLDOは不要になる。
開発ツールは、モーター制御スターターキット「dsPIC33CK」「MCLV-48V-300W」などの開発ボードを提供。また、dsPICベースのモーター制御リファレンスデザイン、アプリケーションノート、FOC(界磁制御)ソフトウェア開発スイート「motorBench」を利用できる。
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