1.8V電子システムの監視/保護用アナログスイッチ:車載、民生、産業用途に対応
ネクスペリアは、1.8V電子システムの監視、保護向けアナログスイッチ「NMUX1308」「NMUX1309」を発表した。車載向けのAEC-Q100準拠モデルと、家電製品などの民生、産業用途に適した標準モデルをそろえる。
ネクスペリアは2024年3月、1.8V電子システムの監視、保護向けアナログスイッチ「NMUX1308」「NMUX1309」を発表した。車載向けのAEC-Q100準拠モデルと、家電製品などの民生、産業用途に適した標準モデルをそろえる。
8チャンネルとデュアル4チャンネルを用意し、車載規格準拠品は−40〜+125℃、標準品は−40〜+85℃の温度範囲に対応する。制御ピンは、電源電圧範囲に制限されずに動作し、電圧トランスレーターを追加せずにレベルシフトを実行できる。
システム全体の安全性を高める機能を追加
システム全体の安全性を高める追加機能として、フェイルセーフロジックを備える。システムのパワーアップ前に制御ピンへバイアスがかかるため、パワーダウン後もバイアスが維持される。これにより、アナログスイッチとシステムマイクロコントローラーユニット(MCU)間の電源シーケンスを不要にした。
また、パワーオフ保護機能により、アナログスイッチの電源シーケンスや、シグナルチェーンの下のアナログ信号、ADC回路に使用する各種電源レールの制約を排除できる。NMUX130Xはこの2つの機能を搭載していて、アナログスイッチのどのピンに対しても電源レールの逆電力を防止する。
両製品とも注入電流制御回路を内蔵し、無効化した信号チャンネルで過電圧イベントが発生した際、アクティブチャンネルの出力電圧シフトを5mV未満に抑えることができる。パッケージは、リード付きのほか、車載アプリケーション向けのAOI(自動光学検査)に適したリードレスも用意する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- より小型なCFPパッケージを採用したショットキーダイオード
ネクスペリアは、CFPパッケージを用いたプレーナー型ショットキーダイオードシリーズの提供を開始した。11種の産業用製品および11種の車載用製品をラインアップにそろえている。 - ディスプレイの寿命を延長するデュアル出力LCDバイアス電源IC
ネクスペリアは、デュアル出力LCDバイアス電源IC「NEX10000」「NEX10001」を発表した。NEX10000が最大80mA、NEX10001が最大220mAの出力電流を供給できる。 - 600VディスクリートIGBT、完全定格のダイオードを内蔵
ネクスペリアは、600V30AのディスクリートIGBT「NGW30T60M3DF」を発表した。ソフトかつ高速に逆回復する完全定格のダイオードを備えていて、整流器や双方向回路での用途や過電流状態からの保護に適している。 - 外部保護回路不要、SiCショットキーダイオード
ネクスペリアは、電力変換用途向けの650V SiCショットキーダイオード「PSC1065K」を発表した。高電圧、大電流対応の産業グレード品で、高性能、低損失、高効率が求められる電力変換アプリケーションに対応する。 - 車載、産業向け650Vリカバリー整流器
ネクスペリアは、車載および産業アプリケーション向けの650Vリカバリー整流器として、標準製品の「PNU65010ER」「PNU65010EP」、車載規格のAEC-Q101準拠製品「PNU65010ER-Q」「PNU65010EP-Q」を発表した。