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ディスプレイの寿命を延長するデュアル出力LCDバイアス電源IC:ネクスペリア NEX10000、NEX10001
ネクスペリアは、デュアル出力LCDバイアス電源IC「NEX10000」「NEX10001」を発表した。NEX10000が最大80mA、NEX10001が最大220mAの出力電流を供給できる。
ネクスペリアは2024年1月、デュアル出力LCDバイアス電源IC「NEX10000」「NEX10001」を発表した。スマートフォンやタブレットなど、長いバッテリー駆動時間を必要とするTFT-LCD(薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ)パネルに対応する。
NEX10000が最大80mA、NEX10001が最大220mAの出力電流を供給できる。ピーク効率は、それぞれ86%(複合出力40mA時)、85%(同80mA時)となる。ともにI2Cプログラマブル非対称電圧出力を搭載した。
負荷電流に応じてCCM、PFMで動作
負荷電流に応じてCCM(連続導通モード)またはPFM(パルス周波数変調モード)のいずれかで動作できる、内部昇圧コンバーターを備えた。デバイスの消費電流を抑えることで、単セルのリチウムイオンやニッケルリチウム、リチウムポリマーのバッテリー駆動時間を延長する。
入力電圧範囲はともに2.7〜5V。出力リップルの量を抑えることで画像が安定するため、LCDの動作寿命も延長できる。パッケージは、1.16×1.96×0.62mmのWLCSPを採用した。
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