Linuxベースの「ctrlX OS」に対応した機能検証済みCOM:多数のビルディングブロックを備える
コンガテックは、機能検証済みのCOMパッケージ「aReady.COM」を発表した。第1弾として、ボッシュ・レックスロスのOSである「ctrlX OS」に対応した製品を提供する。
コンガテックは2024年3月、機能検証済みのCOM(コンピュータオンモジュール)パッケージ「aReady.COM」を発表した。第1弾として、ボッシュ・レックスロスのOS「ctrlX OS」に対応した製品を提供する。
aReady.COMは、仮想化やOS、ハードウェア、ソフトウェアレイヤーなどのビルディングブロックが多数含まれている。ユーザー固有の要件に応じた組み合わせが可能で、システム開発を分離してアプリケーション開発に集中でき、市場投入までの時間短縮につながる。
Linuxベースの「ctrlX OS」に対応
LinuxベースのctrlX OSに対応した第1弾製品では、ctrlX OS World全体を自動的に利用可能になる。これにより、PLCアプリケーションやモーションコントロール、エンジニアリング、コミュニケーションツールなど、ctrlX Storeのアプリケーションも利用できる。ファイアウォールやVPNクライアントなど、さまざまなIoT(モノのインターネット)、クラウドアプリケーションへもアクセスできる。
現在は、COM-HPC規格に基づく2種のCOMを用意し、いずれも第13世代のインテルCoreプロセッサをベースとしている。COM-HPC Miniモジュール「conga-aCOM/mRLP」と、パフォーマンスクラスのCOM-HPC Client Size Aモジュール「conga-aCOM/cRLP」のいずれかを選択可能だ。
これら2種のCOMには、システム統合用のハイパーバイザー、デバイス管理やセキュリティ、データベースのための産業用IoT(IIoT)ソフトウェアなどが含まれている。同社は今後、ポートフォリオを拡大するとしている。
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