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定格電力最大80W、低電圧や小電流の通電効率が高いリードリレー:ミックスドシグナルICテスターやEV充電向け
ピカリング エレクトロニクスは、リードリレー「144」シリーズを発表した。定格電力が最大80Wで、低電圧や小電流の通電効率にも優れる。ミックスドシグナルICテスターやEV充電などに適する。
ピカリング エレクトロニクスは2024年3月、リードリレー「144」シリーズを発表した。定格電力は最大80Wで、大電力を効果的にスイッチングするほか、低電圧かつ小電流を効率よく通電する低レベルスイッチングを両立した。
連続通電電流は最大で3A。2Aのスイッチング電流で最大60W、1Aスイッチング電流で最大80Wの電力を供給する。耐電圧性能は最大10Wで1000VDCのスイッチング電圧、最大3kVのスタンドオフとなっている。
2kV、3kV DCスタンドオフ電圧をオプション提供
2kVまたは3kV DCスタンドオフ電圧のオプションも用意した。スイッチ構成は1フォームA、2フォームA、1フォームB、コイル電圧は5V、12V、24Vから選択できる。内部ダイオード保護付き製品もオプションで提供する。
コンパクトな設計で、0.25インチピッチでの配置に対応する。接点をガラス管内に密閉した真空リードスイッチとなっていて、湿気やほこり、その他の汚染物質から内部を保護する。ミックスドシグナルICテスターやEV(電気自動車)充電、太陽光発電、医療用電子機器、鉱業ガス分析といった用途に適する。
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