最大2GHz対応の4/8チャネル小型オシロスコープ:高さが前世代品の4分の1に
ローデ・シュワルツは、4および8チャネルのオシロスコープ「MXO 5C」シリーズを発表した。それぞれ100MHz、200MHz、350MHz、500MHz、1GHz、2GHzの帯域幅に対応する。
ローデ・シュワルツは2024年5月、4および8チャネルのオシロスコープ「MXO 5C」シリーズを発表した。それぞれ100MHz、200MHz、350MHz、500MHz、1GHz、2GHzの帯域幅に対応する。価格は、8チャネルモデルで1万8000ユーロ(約304万2000円)からとなる。
ディスプレイを内蔵しない高さ8.9cmのラックマウント用
MXO 5Cは、同社の「MXO 5」をベースとした、ディスプレイを内蔵しないラックマウント用オシロスコープだ。高さは8.9cmと小型化していて、多数のチャネルを近接して配置できる。8チャネルモデルでは、1500cm3/チャネルという密度を達成。消費電力は23W/チャネルとなる。
同社が開発したMXO-EP演算処理のASIC技術を活用していて、波形更新レートは最高450万波形/秒。内蔵のWebインタフェースを介して操作したり、プログラムによる高速デジタイザとしても使用できる。
本体のディスプレイポートやHDMIコネクターを介して外部ディスプレイと接続することで、スタンドアロンのオシロスコープとしても使用できる。また、オシロスコープのIPアドレスを入力すれば、Webインタフェース経由で計測器のGUIにアクセスできる。
オプションで16のデジタルチャネルを追加して、ミックスドシグナルオシロスコープにすることも可能だ。内蔵式のデュアルチャネル100MHz任意波形発生器や産業規格のバスに対応したプロトコルデコード/トリガー、周波数応答アナライザーなどにより、機能拡張に対応する。
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