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USB Type-Cの電源制御ってどうやっているの?:Q&Aで学ぶマイコン講座(93)(4/10 ページ)
マイコンユーザーのさまざまな疑問に対し、マイコンメーカーのエンジニアがお答えしていく本連載。今回は、中級者の方からよく質問される「USB Type-Cの電源制御方法」についてです。
プラグの表裏/ケーブルのねじれ検知
USB Type-Cプラグは、2つの方向のいずれかでレセプタクルに挿入できます。SuperSpeed USBデータ信号ペアは、伝送信号品質を確保するために、信号がクロスしないようにレーン順序の入れ替えが必要となる場合があります。従って、SuperSpeed USBデータ信号がサポートされている場合、SuperSpeed USBデータ信号デュアルレーン動作のための構成レーンを識別するために、CCピンがCCプラグの向きを検出します(図2)。必要に応じてホストやデバイス内でSuperSpeed USBデータ信号のルーティングを行い、接続を成功させることができます。
初期電力(ソース/シンク間)の検出とデータ(ホスト/デバイス間)の確立
USB Type-A、USB Type-Bのレセプタクルやプラグと異なり、USB Type-Cのレセプタクルとプラグは、物理的な形状でホストとデバイスの関係を確立していません。レセプタクルのCCピンは、通常のUSBのエニュメレーションプロセスに先立ち、最初の電源(ソース/シンク間)とデータ(ホスト/デバイス間)の関係を確立する役割を果たします。また、両方のポートがUSB PDをサポートしている場合、初期関係の決定後、USB PD通信によって電力およぼデータのロール交代が行われます。
USB Type-Cでは、以下のポート電力動作モードがあります(表4)
表4:ポート電力動作モード
モード | 説明 |
---|---|
ソースのみ | ソースとしてのみ動作 |
シンクのみ | シンクとしてのみ動作 |
デュアルロールパワー(DRP) | ソースまたはシンクとして動作 |
さらに、ポートがUSBデータ動作をサポートする場合、ポートのデータ動作モードが定義されます(表5)
表5: ポートのデータ動作モード
モード | 説明 |
---|---|
DFPのみ | DFPとしてのみ動作 |
UFPのみ | UFPとしてのみ動作 |
デュアルロールデータ(DRD) | DFPまたはUFPとして動作 |
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