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90%小型化した4K DLPディスプレイコントローラー:TI DLPC8445
テキサス・インスツルメンツは、4K ULTRA HDプロジェクターに対応したディスプレイコントローラー「DLPC8445」を発表した。前世代製品と比べ、90%小型化した。
テキサス・インスツルメンツは2024年8月、4K ULTRA HDプロジェクターに対応したディスプレイコントローラー「DLPC8445」を発表した。既に購入可能で、1000個注文時の単価は60米ドル(約8540円)だ。
1ミリ秒未満の表示遅延と最大240Hzのフレームレート
DLPC8445は、サイズが9×9mmで、前世代製品と比べて90%小型化した。同種の製品の中で最小サイズでありながら、100インチ(2.54m)以上の対角表示サイズの画面で、超低遅延で鮮明な画質を投射できる。
互換性のあるデジタルマイクロミラーデバイス「DLP472TP」や、LEDドライバー内蔵のパワーマネジメントIC「DLPA3085」と組み合わせることで、効果を発揮する。1ミリ秒未満の表示遅延を可能にし、最大240Hzのフレームレートを備えたハイエンドゲーム用モニターと同等またはそれ以上のディスプレイが提供できる。
DLPチップセットとしては初めて、可変リフレッシュレートのサポートを統合した。設計者がフレームレートを容易に同期し、遅延、画像のティアリング、ラグやスタッタリングを解消できる。バッテリー駆動のレーザー光源プロジェクターに適した設計を初めて採用したDLPコントローラーでもあり、あらゆる場所で大画面ゲームが楽しめる。
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