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ゲート駆動能力を即座に調整可能なSiCゲートドライバー:日本TI UCC5880-Q1
日本テキサス・インスツルメンツは、EV向けのSiCゲートドライバー「UCC5880-Q1」を発表した。システム効率が向上していて、バッテリー充電1回分のEV航続距離を最大で11.2km延長する。
日本テキサス・インスツルメンツは2023年5月、EV(電気自動車)向けのSiCゲートドライバー「UCC5880-Q1」を発表した。同社のWebサイトから購入可能で、単価は1000個購入時で5.9米ドル(約812円)からとなる。
UCC5880-Q1は、ゲートドライブ能力を5〜20Aの単位でリアルタイムに調整できる。SiCのスイッチング電力損失を低減するため、システム効率が最大2%向上し、バッテリー充電1回分のEV航続距離を最大で11.2km延長できる。ユーザーが1週間に3回充電するケースでは、航続距離を年間で最大1600km延長できることになる。
プログラミングや監視機能、保護機能を搭載
SPIを用いたプログラミング機能や監視機能、保護機能を搭載した。設計を簡素化できるため、外部部品コストの低減に寄与する。
また、自動車機能安全規格「ISO26262」に準拠した。パッケージは、10.5×7.5mmの32ピンSSOPを採用している。
なお、カスタマイズ可能なリファレンスデザインが利用可能だ。同リファレンスデザインは、UCC5880-Q1に加えて、バイアス供給パワーモジュールや複数のリアルタイム制御マイクロコントローラー、センシング機能を備える。
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