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アナログ入力の車載用D級オーディオアンプ:STマイクロ HFA80A
STマイクロエレクトロニクスは、アナログ入力の車載用D級オーディオアンプ「HFA80A」を発表した。車載向けに最適化した負荷診断機能を備え、異常な負荷状態や負荷変動を検出できる。
STマイクロエレクトロニクスは2024年9月、アナログ入力の車載用D級オーディオアンプ「HFA80A」を発表した。既に提供を開始していて、1000個購入時の単価は約4.80米ドル(約700円)。放熱用露出パッドを備えた、7×7mmのLQFP48Lパッケージで提供する。
車載向けに最適化した負荷診断機能を装備
車載向けに最適化した負荷診断機能を備え、異常な負荷状態や負荷変動を検出できる。定格PWM周波数は2MHzで、LC出力フィルターを目標性能に合わせて最適化することで、周波数特性を80kHzまで拡大する。
出力は最大4×49W、全高調波歪率は0.015%、電源リップル除去比は80dBで、クリアでパワフルなサウンドを実現するという。40kHzまでのフラットな周波数特性により、ハイレゾオーディオ向けの広い再生周波数帯域を確保する。
チャンネルごとに独立したDC/AC負荷検出、起動時の短絡検出、しきい値設定可能な過電流保護などを内蔵する。入力信号電圧のDCオフセット検出、BTL出力間の出力電流オフセット検出、過熱保護機能なども搭載した。
専用ピンは設定可能で、新たな負荷診断情報が生じた際、ホストマイコンに信号を送る。ホストマイコンとの通信を簡略化するため、CPUの負荷を軽減できる。機能制御と負荷診断データには、I2Cバスインタフェースを介してアクセスできる。バックアップモードでは、I2C制御が失われてもアンプの動作を継続できる。
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