ニュース
完全独立型のRaspberry Pi向けオーディオアンプHATボード:インフィニオン KIT_40W_AMP_HAT_ZW
インフィニオン テクノロジーズは、完全独立型のRaspberry Pi向けオーディオアンプHATボード「KIT_40W_AMP_HAT_ZW」を発表した。小型ながら、ラジカセ級のHDオーディオ出力が可能となっている。
インフィニオン テクノロジーズは2020年5月、完全独立型のRaspberry Pi向けオーディオアンプHATボード(機能拡張基板)「KIT_40W_AMP_HAT_ZW」を発表した。既に販売を開始している。
KIT_40W_AMP_HAT_ZWは、5×66×30.5mmと小型ながら、4Ω時の最大瞬間ピーク出力が40Wとラジカセ級のHDオーディオ出力が可能だ。主な用途として、ワイヤレス音楽ストリーミング対応のアクティブスピーカーを想定している。
独自のマルチレベルテクノロジーを搭載
同ボードは、Raspberry Pi Zero W、Raspberry Pi 3および4に対応。同社のアンプIC「MA12070P」によるマルチレベルD級方式「MERUS」を活用しているため、フィルターレスのアンプ設計が可能となっている。再生時間は6700mAhのモバイルバッテリーを使用した場合、最長20時間となる。5V/2.5AのUSB電源1つで、Raspberry PiとHATのどちらにも電力供給可能で、追加電源の必要もない。
Raspbian、Volumio、moOde Audio、Justboom Playerなどの主要なLinuxディストリビューションに対応したほか、2チャンネルのブリッジ接続負荷(BTL)構成やシングルチャンネルのパラレルブリッジ接続負荷(PBTL)構成も可能となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- RS、技適対応版「Raspberry Pi 4」の国内販売を開始
アールエスコンポーネンツは2019年11月25日、特定無線設備の技術基準に適合した「Raspberry Pi 4モデルB」の4Gバイト品の販売を開始した。メモリサイズの増強、フルスループットのギガビットイーサネット対応など、従来モデル「Raspberry Pi 3 Model B+」から大幅にスペックアップし、エントリーレベルのPCと同等クラスのパフォーマンスを提供する。同社サイトから購入可能で、販売価格は5997円(税別)となっている。 - Dolby Atmos、DTS:X対応オーディオソリューション
NXP Semiconductorsは、Arm Cortex-A53上でDolby Atmos(ドルビーアトモス)とDTS:Xをサポートする、スマートホーム市場向けのオーディオソリューション「Immersiv3D」を発表した。 - 産業向けのRaspberry Pi アルミケース
ケイエスワイは、産業用途向け「Raspberry Pi」シリーズ用高品質アルミケース「GEAR」シリーズの販売を開始する。外来ノイズや輻射電磁波対策に効果のあるアルミ合金を使用している。 - USB Type-C対応のアナログオーディオスイッチ
オン・セミコンダクターは、保護機能付きアナログオーディオスイッチ「FSA4480」と双方向電流検出アンプ「NCS21x」シリーズを発表した。どちらも小型パッケージで、USB Type-Cアプリケーションに対応する。 - スマートスピーカー向けのClass-Dオーディオアンプ
日本テキサス・インスツルメンツは、スマートホームや音声対応のアプリケーション向けに、Class-Dオーディオアンプ「TAS2770」「TAS5825M」「TAS3251」を発表した。 - AB級の品質を提供する、デジタルD級アンプ
Maxim Integrated Productsは、小型でコスト効率が高く、AB級の優れたオーディオ品質を提供する、デジタル入力D級オーディオパワーアンプ「MAX98357」「MAX98358」を発表した。