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スイッチ密度が従来比2倍 パワーマルチプレクサカード:アドバンテスト PMUX02 Power MUX
アドバンテストは、SoC(System on Chip)テストシステム「V93000 EXA Scale」向けのパワーマルチプレクサカード「PMUX02 Power MUX」を発表した。2025年初旬に販売を開始する。
アドバンテストは2024年11月、同社のSoC(System on Chip)テストシステム「V93000 EXA Scale」向けのパワーマルチプレクサカード「PMUX02 Power MUX」を発表した。既に一部顧客が導入を開始していて、2025年初旬からはグローバルでの販売を開始する。
パワーマルチプレクサは、複数の電源と機器との間で信号を切り替え、DUT(被試験デバイス)への電力供給や測定を可能にするものだ。
PMUX02は22個のスイッチを搭載し、同社従来品「PMUX01」と比較して倍のスイッチ密度を実現した。また、電圧範囲を±160Vに拡張していて、多ピンカウントのミックスドシグナルデバイス向けテストを効率化する。
最大16枚のPMUX02を搭載可能
V93000 EXA Scaleには、最大で16枚のPMUX02を搭載できる。空冷キットもオプションで用意している。PMUX02はPMUX01と互換性を有していて、既存のアプリケーションでこれまでと同じロードボードを使用できる。
BMS(バッテリーマネジメントシステム)、PMIC(パワーマネジメントIC)、自動車向けなどのパワーデバイスやアナログIC向けのマルチサイトテストでの用途に適する。
なお、アプリケーション開発にあたっては、V93000 EXA Scaleのシステムソフトウェア「SmarTest 8」環境を利用できる。
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