AEC-Q100認定のRGB-IRカラーセンサー、ビシェイ:濃色カバーガラスにも対応
ビシェイ・インターテクノロジーは、自動車グレード対応「AEC-Q100」認定RGB-IRカラーセンサー「VEML6046X00」を発表した。高感度フォトダイオード、低ノイズアンプ、16ビットA-Dコンバーターを搭載している。
ビシェイ・インターテクノロジーは2025年4月、自動車グレード対応「AEC-Q100」認定RGB-IRカラーセンサー「VEML6046X00」を発表した。既にサンプル品と製品の提供を開始していて、量産時の標準納期は16週だ。
濃色カバーガラス背面への設置に対応
VEML6046X00は、高感度フォトダイオード、低ノイズアンプ、16ビットA-Dコンバーターを搭載している。赤/緑/青(RGB)と赤外線(IR)チャンネルを個別に備え、ディスプレイのホワイトポイントバランス調整ができる色温度計算に対応した。緑チャンネルのスペクトル感度は人間の目に一致し、高精度な測定ができる。IRチャンネルは、さまざまな光源下において安定した出力を提供する。
環境光範囲は0〜176klxで、日光下でも飽和しない。0.0053lx/ctと高感度で、濃色のカバーガラス背面への設置に対応している。I2Cバス通信インタフェースをサポートし、照度変化をトリガーとしたマイコン側への割り込み機能を備える。
主な仕様としては、電源電圧範囲が2.5〜3.6V、I2Cバス電圧範囲が1.7〜3.6V、シャットダウンモードの消費電流は0.5μA(typ.)、動作温度範囲は最大110℃だ。RoHS準拠のハロゲンフリー品で、2.67×2.45×0.6mmの小型不透明表面実装パッケージを採用した。
主な用途として、自動車ディスプレイのバックライト制御、インフォテインメントシステム、ルームミラーの自動調光、車内照明制御、ヘッドアップディスプレイ、相関色温度測定、レーザーフロントライトモニタリングなどを見込む。
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