ルネサスがローエンド32ビットマイコンを強化、メモリと動作温度範囲を拡大:−40℃〜+125℃で動作
ルネサス エレクトロニクスは、32ビットマイコン「RA」ファミリーを拡充し、ローエンドの「RA0」シリーズ第2弾「RA0E2」を発売する。メモリは最大128Kバイトのフラッシュメモリと16KバイトのSRAMを搭載。動作温度範囲は−40℃〜+125℃だ。
ルネサス エレクトロニクスは2025年4月、超低消費電力のローエンド32ビットマイコン「RA0」シリーズの第2弾として、搭載メモリと動作温度範囲を拡大した「RA0E2」を発売、量産開始した。最大128Kバイトのコードフラッシュメモリと16KバイトのSRAMを採用し、動作温度範囲は−40〜+125℃となっている。
RA0E2は、アクティブモードで2.8mA、スリープモードで0.89mA、スタンバイモードで0.25μAと低消費電力で、5Vシステムに対応する。高速オンチップオシレーター(HOCO)を搭載していて、スタンバイモードから高速で起動できる。
32MHz動作のArm Cortex-M23コアを採用
CPUは、32MHz動作のArm Cortex-M23コアを採用。動作温度範囲は−40〜+125℃と広く、リフロー工程後であってもトリミング作業を回避できる。動作電圧は1.6〜5.5Vで、5Vシステムでのレベルシフターやレギュレーターが必要ない。
12ビットA-Dコンバーターや温度センサーなどのアナログ機能、タイマー、通信機能、安全機能、セキュリティ機能を搭載し、BOMコストを低減できる。HOCOは±1.0%と高精度のため、外部オシレーターを使用せずに通信のボーレート精度を維持できる。
主な用途としては、バッテリー駆動の民生用電子機器、小型家電、産業機器、ビルディングオートメーションなどを見込む。パッケージは、32、48ピンのQFNと32、48、64ピンのLQFPで提供する。
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