検出距離を70%拡大する車載用NFCリーダーライターIC、ST:小型パッケージを採用
STマイクロエレクトロニクスは、車載用NFCリーダーライターIC「ST25R500」「ST25R501」を発表した。ピーク出力が2Wで、受信感度が高い。従来比でカード検出距離が拡大した。
STマイクロエレクトロニクスは2025年4月、車載用NFCリーダーライターIC「ST25R500」「ST25R501」を発表した。ST25R500は既に量産中で、1万個購入時の単価は約2.14米ドル(約320円)。ST25R501は2025年7〜9月に提供予定で、1万個購入時の単価が約1.93米ドル(約280円)だ。
ピーク出力は2Wで、受信感度が高い。同社発表によると、従来品と比べてカード検出距離を最大70%拡大できる。ドアハンドルやセンターコンソール用途に適する。
スペース制約にも対応、堅牢な通信性能を備える
ST25R500は、5×5mmのQFNパッケージを採用。連続出力性能が高く、キーフォブ充電などの用途に適する。ST25R501は4×4mmと小型のQFNパッケージを採用していて、ドアハンドルやBピラーなどスペースに制約がある用途に適する。ともにNFC-A、NFC-B(ISO14443A/B)、NFC-F(FeliCa)に対応し、カードエミュレーション機能も備えた。
高感度受信と強化された電気ノイズ耐性によって、過酷な環境下でも安定して動作する。EMI測定も容易で、認証取得がしやすい。さらに、DPO(ダイナミック出力調整)、AWS(アクティブ波形補正)、NFC保護機能などを搭載した。
同社のソフトウェア開発ツールや設計支援プラットフォーム「eDesignSuite」を用いることで、信号調整や基板熱分布シミュレーションも可能。ソフトウェア面では、CCCデジタルキー用ミドルウェアやRF抽象化レイヤー(RFAL)を含むAPIライブラリも提供している。
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