2回路入りJFET入力高音質オーディオ用オペアンプ、日清紡マイクロ:「MUSES」で培った高音質化技術を応用
日清紡マイクロデバイスは、オーディオ機器向けに、2回路入りJFET入力高音質オーディオ用オペアンプ「NL8902AN」「NL8902GR」を発表した。低入力バイアス電流と高スルーレートを特徴とし、ノイズ特性、歪み特性をバランスよく備える。
日清紡マイクロデバイスは2025年5月、オーディオ機器向けに、2回路入りJFET入力高音質オーディオ用オペアンプ「NL8902AN」「NL8902GR」を発表した。サンプル受注は同月13日から開始し、1000個購入時の参考価格はNL8902ANが250円(税込)、NL8902GRが280円(税込)だ。
低入力バイアス電流で高スルーレート
主な仕様は、動作電源電圧が±4〜±16V、入力バイアス電流が10pA、スルーレートが20V/マイクロ秒、入力換算雑音電圧(ノイズ特性)が10.0nV/√Hz(1kHz時)、全高調波歪率が0.0004%(1kHz時)、消費電流が2.6mA。低入力バイアス電流と高スルーレートを特徴とし、ノイズ特性、歪み特性をバランスよく完備している。
同相入力電圧範囲を超える電圧が入力された場合でも、位相反転が発生しない設計になっていて、突発的な入力変動があっても安定して出力できる。高EMI耐性、位相反転抑制、ユニティゲイン安定性も備え、幅広い回路設計に対応。パッケージは、NL8902ANが3.9×5.0×1.65mmサイズのEMP-8-AN、NL8902GRが4.0×3.5×0.75mmサイズのDFN4035-8-GRを採用している。
主な用途として、PCオーディオ、デスクトップオーディオ、ポータブルオーディオプレイヤー、ポータブルヘッドフォンアンプ、カーオーディオ、業務用オーディオなどを見込む。
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