「砂粒サイズ」のインイヤー型デバイス向けチップLED、ams OSRAM：輝度は従来比20％向上

ams OSRAMは、インイヤー型デバイスやスマートリング向けのチップLED「CT ELLN51.14」を発表した。従来品より高輝度な光を照射できるため、指先や耳たぶなど、血流の豊富な部位に装着するデバイスでの測定精度が向上する。

[EDN Japan]

　ams OSRAMは2025年4月、インイヤー型デバイスやスマートリング向けのチップLED「CT ELLN51.14」を発表した。1.2×1.0×0.6mmと砂粒ほどの大きさながら、高輝度な光出力を可能にした。

インイヤー型デバイスチップLED「CT ELLN51.14」 出所：ams OSRAM

　同製品は、皮膚に緑色光を照射してその反射を分析することで、心拍数や血流変化を検出するPPG（光電式容積脈波記録法）を採用。従来品より高輝度な光を照射できるので、指先や耳たぶなど血流の豊富な部位に装着するデバイスでの測定精度が向上する。

同社従来品比で輝度が20％向上

　同製品によってエネルギー効率が向上し、バッテリー駆動機器での消費電力を低減できる。光出力は14mWで、同社従来品と比べて20％高輝度になっていて、省電力化と心拍測定精度の両立が可能だ。

インイヤー型ヘッドフォンの使用イメージ 出所：ams OSRAM

　主に、連続的なバイタルサインの取得が求められる医療やフィットネス用途に適する。小型かつ高性能なウェアラブル製品の開発に寄与する。