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テレビドアホンに最適化したソリッドステートリレーIC、リテルヒューズ外部マイコンによる制御は不要

リテルヒューズは、テレビドアホンのチャイムバイパス向けに最適化したソリッドステートリレーIC「CPC2501M」シリーズの販売を開始した。堅牢で自動作動するノーマリークローズド型の特定用途向け集積回路だ。

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 リテルヒューズは2025年7月、テレビドアホンのチャイムバイパス向けに最適化した、ソリッドステートリレーIC「CPC2501M」シリーズの販売を開始したと発表した。堅牢で自動作動するノーマリークローズド(常時閉)型で、ディスクリートリレー回路を置き換えるよう設計している。


CPC2501Mシリーズの外観 出所:リテルヒューズ

自動作動ロジックを内蔵、故障時には保護タイマーが自動リセット

 CPC2501Mシリーズは、同社製品ラインアップの中で、初の特定用途向け集積回路(ASIC)だ。自動作動ロジックを内蔵し、外部マイコンやソフトウェアによる制御が不要。ボタンの長時間押下やチャイム故障時には、内蔵の故障保護タイマーが自動的にリセットする。

 パッケージは6×6mmのQFN-16。コンパクトなモジュール設計のためにPCBスペースを節約し、標準の8〜24VACドアベル変圧器の背後に設置できる。スイッチング性能は、双方向電圧が60VPで、連続負荷電流が1.84ARMS。ピーク電流容量は5Aだ。

 同製品を用いることで、既存のドアチャイムボックスを使って、ドアベルのボタンを新しいテレビドアホンに交換できる。回路の追加や、設置時の特別な対応は不要だ。

 テレビドアホンの普及に伴い、従来の家庭用配線や機械式チャイムを残したままテレビドアホンに電力を供給することが課題になってきた。CPC2501Mシリーズは、チャイムが非アクティブ時に電力バイパス経路を作成し、ドアベルの動作時にはその経路を即座に遮断する。改修せずともカメラユニットへ電力供給を継続できて、チャイム機能を完全に確保できる。

 主な用途として、テレビドアホンシステムのほかに、ビルオートメーション制御や電圧制御作動を備えたIoTなどを想定している。

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