AI/HPC向けの組み込みシリコンキャパシター、Empower:高密度・低ESLを実現
Empower Semiconductorが、AIおよびHPC向けに組み込みシリコンキャパシターを発表した。低ESL/ESRにより電源供給性能を向上するとしている。
Empower Semiconductor(以下、Empower)は、AIおよび高性能コンピューティング(HPC)プロセッサ向けに、3種類の組み込みシリコンキャパシター(ECAP)を発表した。この製品群には、2×2mmパッケージで9.34μFの「EC2005P」、4×2mmパッケージで18.68μFの「EC2025P」、4×4mmパッケージで36.8μFの「EC2006P」が含まれる。これらは、プロセッサ基板に統合することを目的に設計されていて、高い電流密度と高速な過渡負荷要求に対応する。
AIおよびHPCのワークロードが増大する中、従来の基板実装型コンデンサーでは低インピーダンスと高速応答を維持することが困難になっている。EmpowerのECAPデバイスは、等価直列インダクタンス(ESL)および等価直列抵抗(ESR)が極めて低く、高い容量密度を提供することで、ダイ近傍に組み込まれた場合の電源供給ネットワーク(PDN)性能を向上させる。厳密な寸法公差によって、先進的なパッケージングプロセスとの互換性も確保している。
このECAP製品群は、Empowerの「Crescendo」プラットフォームを含む垂直電源供給アーキテクチャにも対応し、ループインダクタンスとシステムフットプリントの削減に寄与する。これらのデバイスは、プロセッサパッケージ内にシリコン容量を直接統合するためのスケーラブルなアプローチを提供する。
EC2005P、EC2025P、EC2006Pの各ECAPは現在量産中だ。
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