ADIが車載用オーディオバス「A2B」対応品を出荷 バス帯域幅は4倍:配線の複雑さや関連コストを低減
アナログ・デバイセズは、車載オーディオバスの次世代版「A2B 2.0」に対応した製品「ADAA245x」シリーズの量産出荷を開始した。最大98.3Mビット/秒の全二重通信、最大119のアップおよびダウンオーディオチャンネルに対応している。
アナログ・デバイセズは2026年4月、車載オーディオバス技術「A2B(Automotive Audio Bus)」の次世代版「A2B 2.0」に対応した製品「ADAA245x」シリーズの量産出荷を開始した。
A2B 2.0は、車内オーディオ向けのコネクティビティ技術だ。バス帯域幅を4倍に拡大し、最大98.3Mビット/秒の全二重通信に対応していて、最大119のアップ、ダウンオーディオチャンネルをサポートする。確定的な低遅延性能は62マイクロ秒になる。
OASPI(Open Alliance SPI)インタフェースを介したイーサネットデータのトンネリングにも対応する。機能統合を強化し、外部回路や部品を削減することで、システムコストを最大30%削減できる。A2B 1.0ネットワークへ容易に分岐でき、既存モジュールの再利用も可能だ。
配線の複雑さや関連コストを低減
A2Bは、ロードノイズキャンセリングや車内通信など、確定的な低遅延が重要となる用途に向けたものだ。単一のメインノードと複数のサブノードによるデイジーチェーンアーキテクチャを採用している。同社発表によると、配線の複雑さや関連コストを最大75%削減できるという。
ソフトウェアのオーバーヘッドを伴わないシンプルな構成を採用していて、自動車メーカーやTier 1サプライヤーの開発期間と投資も抑えられる。過去10年間で35社以上の自動車メーカーが採用し、数億台のノードが車両に搭載されているという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
オーディオ品質とクロックジッター
昨今のデジタルオーディオシステムでは、アナログ時代には存在しなかった問題が顕在化してきている。本稿では、まず、その問題の原因であるクロックジッターについて説明する。その上で、各種実験結果を基に、クロックジッターがオーディオ信号に与える影響を具体的に示す。さらに、デジタルオーディオシステムにおけるジッター対策の手法についても触れる。
オーディオ機器の要「D-AコンバータIC」の機能と構成
デジタルオーディオの基幹となる半導体部品のひとつが、オーディオ用D-AコンバータICである。デジタルオーディオ機器の設計には不可欠なデバイスだ。今回は、D-AコンバータICに焦点を当て、動作方式や特徴、特性などを詳しく解説する。
窒化ガリウム、D級オーディオの音質と効率を向上
窒化ガリウム(GaN)ベースのスイッチング・トランジスタを用いたD級オーディオ・アンプの実用化が始まっている。これまでD級オーディオシステムで用いられてきたシリコン(Si)ベースのトランジスタはどういった課題を抱えてきたのかを振り返りつつ、GaNベースのトランジスタを紹介する。
インテリジェントエッジ向けのソフトウェア開発環境
アナログ・デバイセズは、エッジデバイス向けの組み込みソフトウェア開発環境「CodeFusion Studio」を発表した。Microsoftの「Visual Studio Code」をベースとし、IDEやSDK、生産性向上ツール、構成ツールを統合している。
消費電力3W以下 産業用途向け組み込みLANボード、コンテック
コンテックは、産業用途向けのワイヤレスネットワーク製品として、組み込み無線LANボード「ECE1000」「ECE1020」と、無線LANステーション「ECS1020」を販売開始した。
