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インテリジェントエッジ向けのソフトウェア開発環境:アナログ・デバイセズ CodeFusion Studio
アナログ・デバイセズは、エッジデバイス向けの組み込みソフトウェア開発環境「CodeFusion Studio」を発表した。Microsoftの「Visual Studio Code」をベースとし、IDEやSDK、生産性向上ツール、構成ツールを統合している。
アナログ・デバイセズは2024年10月、エッジデバイス向けの組み込みソフトウェア開発環境「CodeFusion Studio」を発表した。同製品は既に提供を開始している。
IDEやSDK、生産性向上ツールを統合
CodeFusion Studioは、Microsoftの「Visual Studio Code」をベースとし、IDE(統合開発環境)やSDK(ソフトウェア開発キット)、生産性向上ツール、構成ツールを統合したもの。異なる種類のプロセッサを用いた開発を支援し、抽象化機能を提供する。
また、ハードウェアとソフトウェア上のセキュリティアーキテクチャ「ADI Assure Trusted Edge Security Architecture」も含まれる。CodeFusion Studioで利用可能なAPIと同社のハードウェアに採用しているハードウェアセキュリティ機能を備えたソフトウェアレイヤーで構成され、設計サイクルの初期段階でセキュリティを可能にし、市場投入までの時間を短縮できる。
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