「業界初」商用CAN XLトランシーバー ヒューマノイドなど想定:CAN FD/CAN SICと下位互換
Texas Instruments(TI)は、CAN XL(Controller Area Network extended data-field length)対応トランシーバー「TCAN6062」を発売した。データレートは最大20Mビット/秒で、1フレーム当たり最大2048バイトのペイロードに対応する。商用CAN XLトランシーバーは「業界で初めて」(TI)だという。
Texas Instruments(TI)は2026年8月、CAN XL(Controller Area Network extended data-field length)対応トランシーバー「TCAN6062」を発売した。データレートは最大20Mビット/秒で、1フレーム当たり最大2048バイトのペイロードに対応する。商用CAN XLトランシーバーは「業界で初めて」(TI)だという。
ヒューマノイドロボットや産業用ロボット、ヒューマンマシンインタフェース(HMI)システムなどでの利用を想定する。既に量産向けに供給を開始している。
最大2048バイトのペイロードに対応
CANは車載機器や産業機器などで広く使われる通信規格だ。ロボットをはじめとする産業システムでは、モーション制御やセンサーからのフィードバック、診断などで扱うデータ量が増加していて、通信ネットワークにはより高い帯域幅が求められている。
CAN XLは従来のCANを拡張し、より高速かつ大容量のデータ通信を可能にする規格だ。TIは、CAN XLの物理層仕様の策定にも参画した。同社のエンジニアは、ISO 11898-2:2024を策定するCiA(CAN in Automation)の技術グループのメンバーとして、仕様策定に携わったという。
TCAN6062は最大20Mビット/秒で通信でき、1フレーム当たり最大2048バイトのペイロードを扱える。また、CAN FD(Flexible Data Rate)およびCAN SIC(Signal Improvement Capability)との下位互換性も備える。既存のCANベースの設計を全面的に変更することなく、段階的にCAN XLへ移行できるという。
さらに、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)のトンネリングにも対応する。これによって、CAN XLを介してイーサネット通信を行い、診断情報やセンサーデータ、制御トラフィック、OTA(Over The Air)アップデートなどを1つのネットワークで伝送できる。
最大±58Vの電圧保護にも対応する。TIは、ヒューマノイドロボットや産業用ロボットなどの産業機器に加え、車載安全システムなどへの適用も想定している。
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