DBC構造で小型化 耐圧700Vの車載用3相モータードライバー:飽和電圧VCEを低減
サンケン電気は、車載用高圧3相モータードライバー「SAM470M50AF1」の量産を開始した。耐圧が700V、出力電流が50Aで、大電流を要する機器での用途を想定する。
サンケン電気は2026年8月、車載用高圧3相モータードライバー「SAM470M50AF1」の量産を開始した。耐圧は700V、出力電流は50Aで、すでに700V/30A品の「SAM470M30AF1」を量産している。同製品は、より大きな電流を必要とする機器向けになる。
同製品を含む「SAM4」シリーズは、出力スイッチング素子やプリドライバー、制限抵抗付きブートストラップダイオード、温度検出用サーミスターなどを1パッケージに内蔵している。外付け部品を減らすことで、基板実装面積や設計工数を削減できる。
導通損失の低減にも注力した。同社従来品や他社同等品と比較して、大電力領域での飽和電圧VCE(SAT)を低く抑えたという。オン状態での導通損失と発熱を低減し、周囲温度が高い環境でも使用できる。
パッケージサイズを25%以上縮小
パッケージは、44×26.8×5.5mmの「DIP27(LF4550)」を用いた。基板上にチップなどを直接搭載するDBC(Direct Bonding Copper)構造を採用。放熱性能を確保しながら、パッケージサイズを同社従来品比で25%以上縮小している。
温度検出用サーミスターは、リードフレームではなくパワーチップと同じDBC基板上に配置した。これにより、高い温度検出精度と急激な温度変化に対する高い追従性を備え、ICの温度異常を高精度で検出できるようになった。
フリーホイールダイオードには、ソフトリカバリー特性に優れた素子を採用。ターンオン時のスイッチングノイズを抑制するとともに伝導ノイズを低減し、フィルター回路の削減につなげる。
車載パワーモジュール規格「AQG-324」に準拠した。2500V(1分間)の絶縁耐圧を保証する。3.3Vおよび5V系CMOS入力レベルに対応し、保護回路の動作時にはエラー信号を出力する。
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