QML-V認定取得、STの宇宙向け4チャネルLVDSレシーバーIC:データ伝送速度は最大600Mbps
STマイクロエレクトロニクスは、航空宇宙アプリケーション向けの4チャネルLVDS(低電圧差動信号)レシーバーIC「RHFLVDS42」を発表した。最大600Mbpsのデータ伝送速度や優れた耐放射線性を備え、QML-V認定を取得している。
STマイクロエレクトロニクス(以下、ST)は2026年10月、高速通信、低消費電力および堅ろう性を備えた、航空宇宙アプリケーション向けのQML-V認定取得済み4チャネルLVDS(低電圧差動信号)レシーバーIC「RHFLVDS42」を発表した。QML-V(Qualified Manufacturers List, Class V)は、宇宙グレード半導体製品の品質/信頼性に関する最高水準の認定規格である。
RHFLVDS42は最大600メガビット/秒(Mbps)のデータ伝送速度を実現する。2.3〜3.6Vの動作電圧範囲に対応し、TIA/EIA-644規格およびJEDECの低電圧ロジック/電源に関する規格に準拠するとともに、従来のCMOS設計との互換性も維持している。
−4〜+5Vの広い入力コモンモード電圧範囲を備えていて、通信リンクの信頼性を高め、コモンモードノイズに対する耐性を向上させる。絶対最大電圧定格は4.8Vで、電源電圧の過渡変動に対する耐性を高める。
さらに、耐放射線性と静電放電耐性にも優れる。重イオン耐性が高く、122.6MeV・cm2/mgでSELが発生せず、61.3MeV・cm2/mgにおいてSETおよびSEUも発生しない。RHA QML-Vの要件に基づき、最大300krad(Si)の総電離線量に対して安定して動作するとともに、8kVの静電放電耐性を備える。
RHFLVDS42は、宇宙関連用途で10年以上の実績を持つSTの130nm CMOS技術を使用し、フランスのレンヌ工場で製造される。米国輸出管理規則におけるEAR99に分類される。
動作温度範囲は−55〜+125℃で、金属リッドをGND接続した気密封止型のFlat-16セラミックパッケージで提供される。フロースルーピン配置により、クロストークを低減しつつプリント基板の実装面積を効率的に活用できる。小型・軽量化が特に重要なアプリケーション向けには、ベアダイでの提供も可能だ。
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