ニュース
Infineon、宇宙向けに耐放射線GaNゲートドライバー:宇宙用途のGaN移行を容易に
Infineon Technologiesは、宇宙/衛星用途向けの耐放射線窒化ガリウム(GaN) HEMTゲートドライバー「RIC70115」を発表した。シリコンFETとGaN HEMTの両方をサポートし、GaNへの移行を容易にする。
衛星および宇宙用途に必要な耐放射線性能と長期信頼性
Infineon Technologiesの窒化ガリウム(GaN) HEMTゲートドライバー「RIC70115」は、衛星および宇宙用途に必要な耐放射線性能と長期信頼性を備えている。ローサイドおよびハイサイド構成でシリコンFETとGaN HEMTの両方をサポートし、シリコンからGaNへの移行を容易にする。
RIC70115は、−55〜+125℃の温度範囲で動作する。線形エネルギー付与(LET)81.9MeV・cm2/mgまでのシングルイベント効果と、最大100krad(Si)の総電離線量(TID)について特性評価を実施している。独立したミラークランプ機能によって、寄生効果による誤動作を防ぎながらスイッチング速度を維持し、スイッチング損失を低減する。また、完全差動入力ロジックによってコモンモードノイズを除去し、EMIおよびRFIの影響を最小限に抑える。
内蔵の低ドロップアウト(LDO)レギュレーターは、5Vまたは12V電源から高精度な4.8Vの駆動電圧を生成し、4.75〜15Vの電源電圧範囲に対応する。RIC70115は、1.5Aのソース電流と2.5Aのシンク電流を供給し、伝搬遅延のばらつきは最大2.9ナノ秒だ。
RIC70115は、気密封止された16ピンLCCパッケージ、またはダイ製品として提供される。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ガリウム発見からGaNパワーIC商用化まで、GaN半導体の略史
パワーエレクトロニクス市場での存在感を高めているGaNデバイスだが、少し前まで、極めて不完全な結晶だからという理由で、半導体としては使い物にならないと見なされていた。科学者とエンジニアたちはどのようにしてその壁を乗り越えたのか。本稿ではGaNテクノロジーの起源を紹介する。
【問題】GaNパワートランジスタの特長は?
EDN Japanの記事からクイズを出題! 半導体/エレクトロニクス技術の知識を楽しく増やしていきましょう。今回の問題は「GaNパワートランジスタの特長」についてです。
GaN FETの特性
省エネ化/低炭素社会のキーデバイスとして、化合物半導体であるGaN(窒化ガリウム)を用いたパワー半導体が注目を集めている。本連載では、次世代パワー半導体とも称されるGaNパワー半導体に関する基礎知識から、各電源トポロジーにおけるシリコンパワー半導体との比較まで徹底解説していく。第2回である今回は、GaN FETの特徴であるスイッチングスピードに関して、他の素子と比較しながら解説する。
GaNに対する疑念を晴らす
新しいMOSFET技術が登場すると、ユーザーは新しいデバイスを接続してどの程度効率が改善されたかを測定します。多くの人が既存の設計のMOSFETをGaNに置き換える際にもこれと同じ方法を使ってしまい、性能の測定結果に失望してきました。GaNの本当の利点を引き出すには、通常、システム設計を変更しなければなりません。GaNを既存のMOSFET技術に対する完全な互換品(ドロップイン置換品)と見なすのではなく、さらなる高密度・高効率設計を実現する手段と捉えるべきです。
GaNパワートランジスタとは
省エネ化/低炭素社会のキーデバイスとして、化合物半導体である窒化ガリウム(GaN)を用いたパワー半導体が注目を集めている。本連載では、次世代パワー半導体とも称されるGaNパワー半導体に関する基礎知識から、各電源トポロジーにおけるシリコンパワー半導体との比較まで徹底解説していく。第1回である今回は、GaNパワートランジスタの構造や特長、ターゲットアプリケーションなどについて説明する。
TSMCのGaN撤退が示唆すること
TSMCが2027年7月までにGaNファウンドリー事業から撤退すると決定した。これは、GaNパワーデバイスのビジネスモデルにとって何を意味しているのか。
