熱電対温度計測（専用アンプ）

概要

熱電対は2種の金属を張り合わせた構造のセンサーで、ゼーべック効果（熱電対効果）により発生する電圧を測定することにより温度を測ります。機械的に頑丈なセンサーで、数多くの応用に使われていますが、他の電気式温度センサーと異なる点は、絶対温度を測定するのではなく、2点間の温度差を電圧信号として出力することです。そのため絶対温度への変換には、基準となる接点温度を知る必要があります。測定回路は、この基準接点温度による補正機能が必要になります。出力も非常に小さいため、AD変換処理の前に増幅する必要もあります。

熱電対にはその特性が異なるものが何種類かあり、測定温度範囲や出力値が規定されています。良く使われるものはJタイプ、Kタイプ、Tタイプ、Sタイプ、Eタイプ、Rタイプ等です。それぞれ出力はリニアではないので、広い範囲の温度測定をする場合は、リニアライズ処理が必要です。

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提供：ルネサスエレクトロニクス株式会社　／　アナログ・デバイセズ株式会社
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