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NFCマイコンでセキュリティを高める、ルネサスがワイヤレス受電ボードを展示TECHNO-FRONTIER 2012 無線通信技術

ルネサス エレクトロニクスが展示したワイヤレス充電システム向け受電ボードには、NFCマイコンが搭載されている。給電側と受電側との間でNFC認証を行うことにより、共鳴方式で電力をワイヤレス伝送する充電システムにおいて、より安全性を高めることができるとしている。

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 ルネサス エレクトロニクスは「TECHNO-FRONTIER 2012(テクノフロンティア2012)」(2012年7月11〜13日、東京ビッグサイト)で、ワイヤレス充電システム向け受電ボードを参考出品した(図1)。NFC(近距離無線通信)に対応した同社のマイコンを搭載し、セキュリティに配慮したことが特長だ。

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図1 開発中のワイヤレス充電向け受電ボード

 有線ケーブルを使わずに電力を伝送するワイヤレス給電技術には、電磁誘導方式や共鳴方式などがある。現在、効率よく給電できる電磁誘導方式の実用化が進んでいるが、最近は、効率はやや落ちるが少し距離が離れていても給電可能な共鳴方式のニーズも高いという。ただし、「共鳴方式を用いると、データを盗まれるといったようなセキュリティ面での問題が出てくる可能性がある」(ルネサス)という。ルネサスは、「NFCマイコンを採用することで、給電側と受電側(例えば充電用パッドと携帯電話機)の認証をNFCで行うことができるようになる。これによって、セキュリティを高めることができる」と説明する。

 図2は、ワイヤレス充電システムにおける送電デバイスと受電デバイスの概念図である。ルネサスは現在、送電ICと受電ICを開発中だ。2013年の出荷開始を目指している。要望があれば、NFCマイコンと送電ICまたは受電ICなどを1つのパッケージにまとめた製品を提供することも可能だという。 

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図2 ワイヤレス充電システムの概念図 図中の「制御用マイコン」の部分にNFCマイコンを採用することで、セキュリティを高めることができるという。

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