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緑色LED搭載の反射型センサー、より高い精度で脈拍を検出:新日本無線 NJL5303R
「NJL5303R」は、発光波長が570nmの緑色LEDとフォトトランジスタを組み合わせ、小型のCOB(Chip on Board)パッケージに集積したフォトリフレクタである。従来方式のセンサーに比べ、より高い感度で血流測定を行うことができる。脈拍検出機能を備えた新しいウェアラブル電子機器などの用途に提案していく。
新日本無線は2013年6月、発光波長が570nmの緑色LEDとフォトトランジスタを組み合わせ、小型のCOB(Chip on Board)パッケージに集積したフォトリフレクタ「NJL5303R」の出荷を始めた。従来方式のセンサーに比べ、より高い感度で血流測定を行うことができるため、脈拍検出機能を備えた新しいウェアラブル電子機器などの用途に提案していく。
脈拍を検出する光学センサーでは、一般的に近赤外光を用いて血流を測定していることが多い。NJL5303Rで採用している緑色LEDは、「近赤外光に比べて反射率が高く、より感度の高い血流測定が可能となる」(同社)と主張する。また、発光部と受光部を一体にした反射型センサーのため、測定する部位の自由度も高くなる。COBパッケージの外形寸法は1.9×2.6×0.8mmと小さい。サンプル価格は250円。
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