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「業界最小クラスの画素サイズ1.12μm」を実現した1300万画素イメージセンサー:東芝 T4K37
東芝は、色ノイズ低減回路を搭載し、「業界最小クラス」(同社)という画素サイズ1.12μmを実現した解像度13Mピクセルの裏面照射型CMOSイメージセンサー「T4K37」を発表した。スマートフォンなどモバイル機器向けに展開する。
東芝は2013年7月5日、色ノイズ低減回路(CNR回路)を搭載し、「業界最小クラス」(同社)という画素サイズ1.12μm角を実現した解像度13Mピクセルの裏面照射型(BSI:Back Side Illumination)CMOSイメージセンサー「T4K37」の量産出荷を開始したと発表した。スマートフォンや携帯電話機、タブレット端末などのモバイル機器向けに販売する。
新製品のT4K37は、1.12μm角という小さな画素サイズを採用しながら、東芝独自のCNR回路を同一チップに搭載することで、従来の画素サイズ1.4μm角品と同等の信号対ノイズ比を実現したという。
ハイダイナミックレンジ(HDR)機能を搭載し、明暗差が大きい場所でも高品質な画像を撮影できる。フル画素出力で30フレーム/秒の高フレームレート撮影に対応し、画面表示と撮影画素の時間差(シャッタータイムラグ)の縮小や、連写撮影を可能にする。
光学フォーマットは、1/3.07インチで、アスペクト比は4:3。解像度1080pで60フレーム/秒の撮影、VGA(640×480画素)で120フレーム/秒の撮影に対応する。動作電源電圧は、アナログ部が2.6〜3.0V、デジタル部が1.1〜1.3V、I/O部が1.7〜3.0Vとなっている。
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