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実装面積を約26%削減、出力電流3AのDC-DCコンバータ:マイクレル MIC24085xファミリ
MIC24085xファミリは、出力電流が3AのDC-DCコンバータである。最大効率は90%で、パワーMOSFETを集積することにより、同等の出力電流に対応した競合製品に比べて、基板への実装面積を約26%削減できるという。
マイクレル・セミコンダクタ・ジャパン(以下、マイクレル)は2013年10月、出力電流が3AのDC-DCコンバータ「MIC24085xファミリ」を発表した。最大効率は90%で、パワーMOSFETを集積することにより、同等の出力電流に対応した競合製品に比べて、基板への実装面積を約26%削減できるという。通信機器などの用途に向ける。
MIC24085xファミリとしては、出力電圧が0.9〜5.5Vの「MIC24085A」、出力電圧が固定で1.5Vの「MIC24085B」、1.8Vの「MIC24085C」、2.5Vの「MIC24085D」、3.3Vの「MIC24085E」および5Vの「MIC24085F」と6製品を用意した。
いずれも入力電圧範囲は4.5〜18Vで、スイッチング周波数は1MHz。軽負荷時にはパルス周波数変調(PFM:Pulse Frequency Modulation)モードで動作するため、シャットダウンモード時の消費電流は最大10μAと小さい。また、保護機能として低電圧ロックアウト、ソフトスタート、サイクル単位の電流制限、出力電圧保護、サーマルシャットダウンなどをサポートしている。
接合部の動作温度範囲は−40〜125℃。パッケージは外形寸法が3×3mmの16端子MLFで供給される。1000個単位で購入した場合の単価は0.53米ドルより。
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