進化した「4万円台オシロ」、価格そのままで性能と機能は2倍に:テクトロニクス TBS1000Bシリーズ(1/2 ページ)
テクトロニクスは、エントリークラスのオシロスコープの新製品「TBS1000Bシリーズ」を発表した。最安製品の「TBS1052B」は1GS/秒のサンプルレートに対応する50MHz機ながら4万9500円(税別)という低価格設定となっている。
テクトロニクスは2014年3月19日、エントリークラスのオシロスコープの新製品「TBS1000Bシリーズ」を発表した。最安製品の「TBS1052B」は、4万9500円(税別)という低価格設定ながら、1GS/秒のサンプルレートに対応する50MHz機となっている。
テクトロニクスは2012年から『4万円台 テクトロニクス』をキャッチフレーズに、価格を5万円未満に抑えたエントリークラスのオシロスコープ「TBS1000シリーズ」を汎用的な電子回路の設計部門や個人、教育現場などをターゲットに展開してきた(関連記事:「教育現場でも本物の波形観測を」、テクトロニクスが4万円台のオシロを発表)。
「大手メーカーのオシロスコープとして、期間限定のキャンペーン価格ではなく、通常価格として5万円を下回ったのは、TBS1000が初めてだった。そうした価格設定は、大変大きな反響を生み、エントリークラスでのテクトロニクスのシェア向上に貢献した。反響を得ると同時に、エントリークラスのオシロに対するさまざまな意見、ニーズも得ることができた。新製品のTBS1000Bシリーズは、TBS1000シリーズと同様の『4万円台 テクトロニクス』のコンセプトはそのままに、意見/ニーズを反映させた新しいエントリークラスオシロだ」とする。
従来のTBS1000シリーズの4万円台価格設定機は、サンプルレート500MS/秒の25MHz機だったが、新しいTBS1000Bシリーズの4万円台価格設定機は、サンプルレート1GS/秒の50MHz機で、性能が2倍になった。さらに最安価格機だけでなく、シリーズ上位モデルでも、従来シリーズでは最高150MHz、1GS/秒だったが、新シリーズでは最高200MHz、2GS/秒に、価格帯を維持しながら性能を高めた。
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