240fpsでHD動画撮影可能、8MピクセルCMOSイメージセンサー:東芝 T4KA3
東芝の「T4KA3」は、毎秒240フレーム相当のハイビジョン動画を撮影することが可能な8Mピクセルの裏面照射型(BSI)CMOSイメージセンサーである。スマートフォンやタブレット端末などのカメラモジュール用途に向ける。
東芝は2014年8月、毎秒240フレーム相当のハイビジョン動画を撮影することが可能な8Mピクセルの裏面照射型(BSI)CMOSイメージセンサー「T4KA3」のサンプル出荷を始めた。スマートフォンやタブレット端末などのカメラモジュール用途に向ける。
T4KA3は、従来製品に比べて画像の明るさを最大4倍に高めることが可能な「ブライトモード」機能を搭載した。この機能により、「高速で動画を撮影すると十分な露光時間が得られない」など、これまで困難だった課題を解決することができるという。例えば、T4KA3は8M(3280×2464画素)の動画であれば毎秒30フレームで撮影することができる。また、HD(1280×720画素)の画像であれば、通常モードで毎秒120フレーム、ブライトモードで毎秒240フレームで撮影することが可能である。これにより、スポーツなど動きの激しい場面を撮影した時でも、スロー画像の再生を高画質の映像で見ることができる。
また、8kビットOTPメモリを内蔵しており、このメモリに2シーン分のレンズシェーディング補正データを書き込むことができる。このため、必要に応じて補正データを切り替えることが可能だ。光学フォーマットは1/4インチ、画素ピッチは1.12μmである。8Mピクセル品としてはチップサイズも小さく、オートフォーカスタイプのカメラモジュールでも、外形寸法を8.5×8.5mm程度に抑えることができるという。消費電力は従来の「T4K35」に比べて約15%低減した。
T4KA3のサンプル価格は1200円で、量産開始は2015年4月を予定している。
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