ニュース
計量と通信制御の機能を1チップ化、東芝のスマートメータ向けマイコン:東芝 TMPM411F20XBG
東芝の「TMPM411F20XBG」は、ARM Cortex-M4Fコアを搭載したマイコン「TX04シリーズ」として、新たに追加したスマートメータ向けマイコンである。スマートメータの他、センシングや通信機能を備えたIoT(Internet of Things)機器などの用途に向ける。
東芝は2014年8月、ARM Cortex-M4Fコアを搭載したマイコン「TX04シリーズ」として、スマートメータ向けマイコン「TMPM411F20XBG」を新たに追加し、サンプル出荷を始めた。スマートメータの他、センシングや通信機能を備えたIoT(Internet of Things)機器などの用途に向ける。
TMPM411F20XBGは、最大動作周波数が80MHzのCortex-M4Fコアを2ユニット搭載している。これにより、電流や電圧を測定し電力を算出する計量部と、データを送受信するための通信制御部を完全に独立させて制御することができ、それぞれのデータを保護することが可能となる。AES(Advanced Encryption Standard)、SHA(Secure Hash Algorithum)といったセキュリティ機能も備えている。また、停電時のタンパ検知や割り込み検知を、低い消費電力で実行することができるという。
TMPM411F20XBGの動作電圧は2.7〜3.6V(スタンバイ時は1.5〜3.6V)、スタンバイ時の消費電流は1μA以下に抑えている。内蔵メモリはSRAMが290kバイト、フラッシュメモリが2048kバイトである。サンプル価格(税込)は1500円。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 240fpsでHD動画撮影可能、8MピクセルCMOSイメージセンサー
東芝の「T4KA3」は、毎秒240フレーム相当のハイビジョン動画を撮影することが可能な8Mピクセルの裏面照射型(BSI)CMOSイメージセンサーである。スマートフォンやタブレット端末などのカメラモジュール用途に向ける。 - HDDなどでも次世代コンテンツ保護技術「SeeQVault」対応を実現するIC
東芝は、HDDやSDカードアダプタなどUSBインタフェースを持つ機器で次世代コンテンツ保護技術「SeeQVault」対応を実現するインタフェースブリッジIC「TC358782XBG」を発表した。 - 東芝が258kバイトSRAMを内蔵マイコン、EMS機器/モータ制御機器向け
東芝は、「ARM Cortex-M3」コアを搭載するマイコン「TX03 シリーズ」として、258kバイトのSRAMと1MバイトのフラッシュROMを内蔵した「TMPM36BF10FG」を発表した。EMS(Energy Management System)機器やモータ制御機器、通信制御機器などの用途に向ける。