東芝が車載向けビデオ/オーディオインタフェース拡張用IC:東芝 TC358791XBG
東芝は2014年10月、次世代車載情報機器向けに、高解像度のビデオ、オーディオストリームの転送やイメージセンサーとの接続を実現するコンパニオンチップ「TC358791XBG」を発表した。
東芝は2014年10月24日、次世代車載情報機器向けに、高解像度のビデオ、オーディオストリームの転送やイメージセンサーとの接続を実現するコンパニオンチップ「TC358791XBG」を発表した。同日からサンプル出荷を開始し、2015年3月から量産を行う。
新製品のTC358791XBGは、ギガビットイーサネットのインタフェースを持ち、イーサネットで映像や音楽を伝送するための規格「Ethernet AVB」をサポート。低遅延でのフロント/リア/サラウンドカメラや、オーディオ転送、ビデオデータのヘッドユニットへの転送、リアシートエンターテインメントシステムへの転送など、幅広い用途に対応する。
USB3.0や「MIPI CSI-2/DSI」にも対応し、最先端車載向けアプリケーションプロセッサとともに使用して、オーディオ、ビデオデータをシームレスに接続できる。
例えば、駐車支援システム向けビデオデータなど複数のビデオデータの受信ができ、ヘッドユニット、クラスタなどの2つのLVDSインタフェースのディスプレイに同時表示が行える。また、1つのビデオデータ入力を2つのLVDSインタフェース対応ディスプレイにスプリットして同時表示できる。その他、HDMI 1.4やコンポジット映像信号入力にも対応している。
新製品は、AEC-Q100(Grade3)への対応を予定。パッケージは15mm角サイズのFBGA257を採用している。東芝では「新製品により車載インフォテインメントシステムの開発から量産までの時間の短縮のみならず、部品点数低減の両方が可能となる」としている。
品番 | TC358791XBG |
---|---|
入力信号 | HDMI 1.4 |
MIPI CSI-2/DSI | |
CVBS | |
SPI、IQ | |
出力信号 | MIPI CSI-2 |
LVDS Dual-link、Single-link | |
双方向信号 | I2S、TDM |
USB3.0 | |
RGMII | |
電源電圧 | MIPI:1.2V |
CORE/PLL:1.1V | |
HDMI/USB2.0:3.3V | |
RGMII:2.5V | |
LVDS/USB3.0:1.8V | |
I/O:1.8V and 3.3V | |
パッケージ | FBGA257(15mm×15mm、0.80mmピッチ) |
出典:東芝 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- アイドリングストップ搭載車にも対応、ロームの車載マイコン向け電源IC
ロームの「BD39001EKV-C」は、車載マイコン向けの汎用システム電源ICである。さまざまな車載マイコンに対応できる汎用性と、アイドリングストップ搭載車のバッテリ変動にも対応できる機能を備えている。 - 計量と通信制御の機能を1チップ化、東芝のスマートメータ向けマイコン
東芝の「TMPM411F20XBG」は、ARM Cortex-M4Fコアを搭載したマイコン「TX04シリーズ」として、新たに追加したスマートメータ向けマイコンである。スマートメータの他、センシングや通信機能を備えたIoT(Internet of Things)機器などの用途に向ける。 - 240fpsでHD動画撮影可能、8MピクセルCMOSイメージセンサー
東芝の「T4KA3」は、毎秒240フレーム相当のハイビジョン動画を撮影することが可能な8Mピクセルの裏面照射型(BSI)CMOSイメージセンサーである。スマートフォンやタブレット端末などのカメラモジュール用途に向ける。