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富士通コンポーネント、静電容量方式タッチパネル市場に参入:富士通コンポーネント FID-154シリーズ
富士通コンポーネントは2014年12月、静電容量方式のタッチパネルの第1弾製品としてカバー/フィルムセンサー構成の「FID-154シリーズ」を発表した。
2015年4月量産開始
富士通コンポーネントは2014年12月9日、静電容量方式のタッチパネル市場への参入を発表し、第1弾製品としてカバー/フィルムセンサー構成の「FID-154シリーズ」のサンプル受け付けを開始した。価格はオープン。
同社は、これまで抵抗膜方式のタッチパネルの展開してきたが、「抵抗膜方式と静電容量方式の両方式の提供を望む市場の要望に応えるべく、静電容量方式タッチパネルを開発した」とする。
間もなくサンプル提供を開始する静電容量方式第1弾製品「FID-154シリーズ」は、投影型静電容量方式のタッチパネル。フィルムセンサーとカバーガラスで構成され、画面サイズ8インチまで対応する。透過率は90%(典型値)で、最大10点の多点同時入力が行える。タッチパネル制御ICは、COF(Chip on Film)方式を採用し、「省スペースな組み込みができる」(同社)とする。加飾印刷にも対応する他、チューニングなど各種サポートも提供する。
品名 | FUJITSU Component タッチパネル FID-154シリーズ | |
---|---|---|
タッチパネル種別 | 静電容量方式タッチパネル | |
一般特性 | 入力方式 | 指入力(10点まで) |
画面サイズ | 〜 8インチ | |
構成 | カバーガラス/フィルムセンサー | |
打点寿命 | 1000万打点以上 | |
位置精度 | ±2mm 以下 | |
光学的特性 | 透過率 | 90%(Typical) |
電気的特性 | 定格電圧 | 3.3VDC(Typical) |
出典:富士通コンポーネント |
まず、2014年12月から7インチ標準パネル、8インチまでのカスタムパネルのサンプル受け付けを開始し、2015年4月からの量産を予定している。
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