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SiC-MOSFET駆動用AC-DCコンバータ制御IC、電力効率を最大6%改善:ローム BD7682FJ-LB
ロームの「BD7682FJ-LB」は、SiC(炭化ケイ素)-MOSFET駆動用のAC-DCコンバータ制御ICである。インバータ装置など産業機器の用途に向ける。
ロームは2015年3月、SiC(炭化ケイ素)-MOSFET駆動用のAC-DCコンバータ制御IC「BD7682FJ-LB」を発表した。インバータ装置など産業機器の用途に向ける。サンプル出荷は2015年8月に開始する予定である。
BD7682FJ-LBは、SiC-MOSFET駆動用のゲートドライブ回路を搭載した。また、疑似共振方式を採用しており、従来のPWM方式と比べて、低ノイズで電力効率の高いAC-DCコンバータシステムを実現することが可能となる。
スイッチング素子にシリコンベースのMOSFETを用いた一般的なAC-DCコンバータシステムに比べて、電力効率を最大6%(50Wクラスの電源の場合)も改善することができるという。これにより、放熱部品を削減することができAC-DCコンバータシステムの小型化、軽量化も可能となる。新製品のスイッチング周波数は120kHzだが、将来的にはさらなる高速スイッチングの要求にも対応していく予定である。
さまざまな保護回路も搭載した。AC690VのAC-DCコンバータシステムでも動作が可能である。しかも、電源電圧端子の過電圧保護や入力電圧端子のブラウンイン・ブラウンアウト(定電圧入力動作禁止機能)、過電流保護機能などを備えている。
同社は、AC-DCコンバータ制御ICとSiC-MOSFETを1パッケージに集積したICの開発も行っており、順次製品化していく予定である。
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