ニュース
動作温度最大105℃のシリアルEEPROM、システム設計の柔軟性を向上:STマイクロ M24シリーズ/M95シリーズ
STマイクロエレクトロニクスの「M24シリーズ/M95シリーズ」は、動作温度範囲を最大105℃まで広げたシリアルEEPROMである。産業機器やスマート照明システム、無線通信モジュールなどの用途に向ける。
STマイクロエレクトロニクスは2015年4月、動作温度範囲を最大105℃まで広げたシリアルEEPROM「M24シリーズ/M95シリーズ」を発表した。産業機器やスマート照明システム、無線通信モジュールなどの用途に向ける。
新製品は、インタフェースとしてI2Cに対応したM24シリーズと、SPIに対応したM95シリーズがあり、メモリ容量(2〜512kビット)やパッケージの種類(SO8NまたはTSSOP)によって、合計34製品を用意している。従来品に比べて動作温度範囲を拡張したことで、より過酷な環境での利用を可能とするなど、システム設計の柔軟性を高めた。
M24シリーズ/M95シリーズの書き込み速度は4msと速く、クロック周波数は最大20MHzである。書き換え回数は最大400万回まで保証している。また、内蔵されたトレーサビリティ用デバイス認識コードを始め、シリアル番号や識別子、トレーサビリティなどの機密情報を保護する書き込みロック可能なページも備えている。
M24シリーズ/M95シリーズはすでに量産を開始している。価格はメモリ容量が2kビットでSO8NまたはTSSOP8の「M24C02-DRE」の場合、1000個購入時の単価が約0.09米ドルである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- カスタマイズ可能なワイヤレス給電用コントローラIC、最新のQi認証も取得
STマイクロエレクトロニクスの「STWBC」は、ワイヤレス給電用のコントローラICである。WPCおよびPMAで策定されたワイヤレス給電規格の送電システム用途に向ける。 - 最大512Kバイトのフラッシュを内蔵した低コストマイコン
STマイクロエレクトロニクスは、32ビットマイコン「STM32F3シリーズ」にメモリ容量512Kバイトの「STM32F303」「STM32F302」を追加した。 - 180MHz動作時に225DMIPS、STマイクロの高性能STM32マイコン
STマイクロエレクトロニクスの「STM32F446」は、ARM Cortex-M4コアを搭載した、動作周波数が最大180MHzの32ビットマイクロコントローラである。 - 高い放射線耐性を実現、STマイクロの電圧リファレンスIC
STマイクロエレクトロニクスの「RHF1009A」と「RHF100」は、宇宙空間に存在する高レベルの放射線に対する耐性を備えたシャント電圧リファレンスICである。航空宇宙用機器などの用途に向ける。 - UHD 4Kp60の普及を促進、STマイクロのSTB用SoC
STマイクロエレクトロニクスは、UHD(ウルトラHD)p60対応の4Kセットトップボックス(STB)用途に向けたSoC「Cannes/Monaco」ファミリとして、新たに4品種を発表した。