Intel Xeon搭載のPXI組み込みコントローラとPCI Express Gen 3対応高帯域シャーシ:日本NI NI PXIe-8880/NI PXIe-1085
日本ナショナルインスツルメンツは、Intel Xeonプロセッサを搭載したPXI Express組み込みコントローラと、PCI Express Gen 3テクノロジを採用した18スロットシャーシを発表した。
日本ナショナルインスツルメンツは2015年4月、Intel Xeonプロセッサを搭載したPXI Express組み込みコントローラ「NI PXIe-8880」と、PCI Express Gen 3テクノロジを採用した18スロットシャーシ「NI PXIe-1085」を発表した。ワイヤレステスト、半導体テスト、5Gシステムの試作など、演算負荷の高い高度な並列処理アプリケーション向けとなる。
システム帯域幅最大24Gバイト/秒
NI PXIe-8880は、サーバクラスの8コアIntel XeonプロセッサE5-2618L v3を搭載し、システム全体で最大24Gバイト/秒の帯域幅が利用できる。ベース動作周波数は2.3GHz、CPUクロック周波数は2.3GHzで、標準8Gバイト/最大24GバイトのDDR4メモリを備えた。さらに、PCI Express Gen3に対応する24レーンをバックプレーンに接続できるため、従来型コントローラに比べ、最大2倍の処理能力と帯域幅を可能にした。
NI PXIe-1085は、PCI Express Gen 3に対応する初のPXIシャーシとなる。合計18のスロット(ハイブリッドスロット16、PXI Expressシステムタイミングスロット1、システムスロット1)を備え、スロット当たりの最大電力は38.25Wとなる。システム帯域幅は最高24Gバイト/秒で、スロット帯域幅は最高8Gバイト/秒、PXIバスタイプはPXI/PXI Expressとなっている。
価格(税別)は、NI PXIe-8880が99万円から、NI PXIe-1085が118万8000円から。同社では、両製品をシステム開発ソフトウェアのLabVIEWと併用することで、24Gバイト/秒のテスト/計測データを有用に活用できるとしている。
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