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特定波長を検出するカラーフィルタ搭載の高感度光センサー:セイコーNPC SM3320AGA/SM3322ARA
セイコーNPCは、特定波長を検出するカラーフィルタを搭載した「SM3320AGA」と、紫外線照射による蛍光発光インクの励起検出に適したフォトダイオードとカラーフィルタを搭載した「SM3322ARA」の量産出荷を開始した。
セイコーNPCは2015年5月19日、特定波長を検出するカラーフィルタを搭載した「SM3320AGA」と、紫外線照射による蛍光発光インクの励起検出に適したフォトダイオード、カラーフィルタを搭載した「SM3322ARA」を開発し、量産出荷を開始した。分光感度350〜1100nmの光センサー「SM3320A」をベースにしたもので、有価証券などの識別機器や紫外線照射による蛍光反応を検出する電子機器などの用途に向ける。
画素サイズ1mm2のフォトダイオード
SM3320AGA/SM3322ARAは、画素サイズ1mm2のフォトダイオードと電荷蓄積型のプリアンプを採用。加えて、カラーフィルタを搭載したことで、特定波長の高感度検出を可能にした。
シリアルインタフェースを使用した感度設定により、照射LEDの個体差による感度ばらつきを補正できる。さらに、アドレス設定で複数個を並列に接続することで、検出領域を拡大。内蔵の暗電流補正回路により、−40〜85℃の動作温度範囲で使用できる。
さらに、従来の光検出用フォトダイオードに比べ、多岐にわたる光検出システムに対応した。トランスインピーダンス設定範囲は500kΩ〜240MΩで、電源電圧範囲は2.7〜5.5V (単一電源)となっている。
パッケージは12ピンのHCOBで、単価は850円(税別)。
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