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6軸MEMSセンサーユニット搭載の民生機器向け慣性測定ユニット:フェアチャイルド FIS1100
フェアチャイルドセミコンダクタージャパンは、MEMS 6軸慣性測定ユニット(IMU)「FIS1100」を発売した。ワンパッケージ内に、6軸MEMSセンサーユニットと独自のコプロセッサーを内蔵している。
フェアチャイルドセミコンダクタージャパンは2015年6月、MEMS 6軸慣性測定ユニット(IMU)「FIS1100」を発売した。常時センサーオン動作を実現し、小型民生機器でもXsensが使用可能になるという。
ピッチ/ロール精度±3°
FIS1100は、ワンパッケージ内に、6軸MEMSセンサーユニット(IMU)と独自のコプロセッサー(AttitudeEngineモーションプロセッサー)を内蔵している。併せて、システムレベル・ソリューションを容易に組み込める「9軸(XKF3)センサーフュージョン」アルゴリズムを使用することで、電池駆動の幅広いモーション・アプリケーションで処理時の消費電力を1/10まで低減。ピッチ/ロール精度±3°、ヨー精度±5°の方位(クォータ二オン)の仕様を備えた。
コプロセッサーは、6軸慣性データを内部で高速処理し、アプリケーションのニーズに合わせてホストプロセッサーへの出力を低速で実施。そのため、割り込みの頻度を低減し、民生機器などでのバッテリー寿命を延長できる。また、XKF3センサーフュージョンアルゴリズムは、内部の3軸加速度センサーと3軸ジャイロセンサーのデータに、外付けの3軸地磁気センサーのデータを統合できる。
パッケージは3.3×3.3×1mmで、アナログ出力範囲は2.4〜3.0V、I/O電圧範囲は1.62〜1.98Vとなっている。
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