ニュース
最高レベルのノイズ性能を実現したオペアンプ:ADI ADA4522-2
アナログ・デバイセズ(ADI)の「ADA4522-2」は、2チャネルのゼロドリフト高精度オペアンプである。競合の同等製品に比べてノイズ性能を最低35%も改善している。
アナログ・デバイセズ(ADI)は2015年8月、2チャネルのゼロドリフト高精度オペアンプ「ADA4522-2」を発表した。電子機器の負荷や電源、モータ制御における電流センシング、計測機器などに用いられる複数アンプ群のオフセット補正といった用途に向ける。
ADA4522-2は、高い電圧に対応した高精度のローノイズゼロドリフトオペアンプの新シリーズとして製品化したもので、その第1弾である。動作電源電圧範囲は4.5〜55Vと広く、同等性能の競合製品と比べて、ノイズ性能は最低35%も改善しているという。電圧ノイズは5.8nV/√Hz、オフセット電圧は最大5μV、オフセット電圧ドリフトは最大22nV/℃となっている。
また、電磁干渉(EMI)フィルタ機能を内蔵するとともに、外付けのキャリブレーション回路を削減できることなどから、システムのノイズやコスト、基板の実装面積などを削減することができる。パッケージはSOIC-8あるいはMSOP-8で供給する。すでに量産出荷を始めている。米国における価格は、1000個購入時で単価が1.46米ドルとなっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- イメージ/オーディオ処理機能の開発期間を短縮、Blackfin応用の開発基盤
アナログ・デバイセズ(ADI)は、DSPシリーズ「Blackfinプロセッサ」を搭載した2種類の開発プラットフォームを発表した。これらの開発プラットフォームを用いることで、イメージセンシング処理やオーディオ処理に必要な機能の開発期間を短縮することが可能となる。 - A-D/D-Aコン、汎用I/Oを任意に組み合わせ可能、実装面積を最大85%節減
アナログ・デバイセズ(ADI)の「AD5592R」は、12ビット、8チャネルのデータコンバータ・コンビネーションチップである。高密度実装が要求される有線/無線通信機器やビル制御装置などの用途に向ける。 - 最大250kSPSのスループットを実現、ADIの低ノイズA-Dコンバータ
アナログ・デバイセズ(ADI)の「AD7175-2」は、ノイズが小さいレールツーレールのリファレンス入力バッファを内蔵した24ビットシグマ・デルタ型A-Dコンバータである。 - Eバンド周波数に対応、ADIの2.8Gサンプル/秒 D-Aコンバータ
アナログ・デバイセズ(ADI)は、サンプルレートが最大2.8Gサンプル/秒のデュアル16ビットD-Aコンバータ「AD9136」とデュアル11ビットD-Aコンバータ「AD9135」を発表した。Eバンド(71〜76GHzおよび81〜86GHz)周波数を用いるテレコム機器などの用途に向ける。