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伝送速度最大10Mbpsのオシロスコープ向けオプションキーサイト・テクノロジー ISO CAN FDデコード&トリガー機能

キーサイト・テクノロジーは、「InfiniiVision 4000」シリーズと「3000T X」シリーズのオシロスコープ向けオプション「ISO CAN FDデコード&トリガー機能」を発表した。高速デコード更新によって、エラーの捕捉が容易になったという。

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 キーサイト・テクノロジーは2015年8月、「InfiniiVision 4000」シリーズと「3000T X」シリーズのオシロスコープ向けオプション「ISO CAN FDデコード&トリガー機能」を発表した。同機能は、CAN FD(Controller Area Network with Flexible Data rate)向けのISO規格であるISO 11898-1にも準拠し、デバッグ効率を向上できるという。

 CAN FDは、自動車制御と診断アプリケーション向けの次世代高性能シリアルバスプロトコルで、バスの負荷削減やスループットを改善する。CAN2.0の伝送速度は1Mbpsが上限だったが、CAN FDはフレームごとのデータフィールドにおける伝送速度が最大10Mbpsまで高速化。ペイロードは最大8バイトから64バイトに拡大した。

業界最速のデコード更新

 新しいCAN FDトリガー&デコード機能は、ハードウェアデコードにより、デコード更新速度が業界最速になった。オシロスコープの波形とデコード更新速度が高速になることで、不規則かつ不定期に起こるエラーの捕捉が容易にできる。さらに、不定期なバスエラーをすぐに捕捉可能なInfiniiVision 4000シリーズと3000T Xシリーズのハードウェアデコードには、スタッフビットエラー、フォームエラー、CRCエラー、アクノリッジエラー、エラーフレームなど、特定のエラーをデコード、トータライズ、トリガーする機能が含まれる。また、業界で最も詳細にCAN FDエラーをトリガー解析できるという。

 参考価格(税別)は、InfiniiVision 4000シリーズ向けDSOX4AUTOが19万1862円、InfiniiVision 3000T Xシリーズ向けDSOXT3AUTOが14万3990円。既にこれらの製品を利用しているユーザーは、ISO CAN FDをサポートする最新のファームウェアに無償でアップグレード可能だ。

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