ニュース
信号解析帯域を2GHzまで拡張可能、スペアナ用オプション:ローデ・シュワルツ FSW-B2000
ローデ・シュワルツ・ジャパンの「R&S FSW-B2000」は、シグナルスペクトラムアナライザ「R&S FSW」向けのハードウェアオプションで、これを搭載することにより信号解析帯域幅を2GHzまで拡張することができる。
ローデ・シュワルツ・ジャパンは2015年3月、シグナルスペクトラムアナライザ「R&S FSW」向けのオプションとして、信号解析帯域幅を2GHzまで拡張することができる「R&S FSW-B2000」を発売した。IEEE 802.11adや5Gと呼ばれる次世代移動通信、レーダーチャープ信号などの波形解析用途に向ける。
このオプションが搭載できるスペクトラムアナライザは、ハイエンド製品のR&S FSW43/50/67で、対応する最大周波数はそれぞれ43.5GHz、50GHz、67GHzとなっている。2GHzの広帯域信号を解析する場合には、R&S FSWで中間周波数(IF)へダウンコンバートする。その信号をRFケーブルを使ってオシロスコープ「R&S RTO」に伝送し、デジタイズ処理する。デジタル処理された信号は、LAN経由で再びR&S FSWに戻され、イコライズやサンプリングレートなどを調整して解析を行うことになる。
測定者は、R&S FSWのディスプレイ画面上から、測定のための操作やセットアップを行うことができる。もちろん、R&S FSWが備えているベクトル信号解析(VSA)やパルス、トランジェント解析などの機能を利用することができる。FSW-B2000の価格(税別)は、175万6000円より。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 複数のパラメータ評価を可能にした、車載レーダー向けシミュレータ
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、米ITSと独miro-sysが開発した「Automotive Radar Target Simulator」を発売した。車載レーダー試験のシナリオ向けに、複数ターゲットの距離/速度/サイズを動的に設定できるシミュレーション環境を提供する。 - HDMI2.0、6Gbps対応のテストモジュール
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、ビデオ・テスタR&S VTシリーズのオプションとして、HDMI RX/TX CTS用モジュール「R&S VT-B2362」とHDMI/MHL TDAモジュール「R&S VT-B2380」を発売した。 - DOCSIS 3.1対応のマルチチャネル放送信号発生器
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、DOCSIS 3.1に対応するマルチチャネル放送信号発生器「R&S CLGD」を発売した。DOCSIS 3.0/3.1、DVB-C、アナログTVの信号を同時に生成できる。 - ハードウェアトリガで解析を効率化、CAN FDトリガ&デコードオプション
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、車載LAN規格「CAN FD」のトリガをハードウェアで処理するCAN FDトリガ&デコードオプション「R&S RTO-K9」および「R&S RTE-K9」を発売した。 - アナログ無線機の送受信テストを1台で実行、ローデの無線機テスタ
ローデ・シュワルツ・ジャパンの「R&S CMA180」は、アナログ無線機の送信/受信系の試験に必要な機能を1台に搭載した無線機テスタである。民生用および業務用無線機システムの総合試験用途に向ける。