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車載ECUの小型化に貢献する高放熱LDOレギュレータ:セイコーインスツル S-19200シリーズ
セイコーインスツルは、小型・高放熱のTO-252-5Sパッケージを採用したLDOレギュレータ「S-19200」シリーズの受注を開始した。低消費電流と優れた負荷応答特性で、負荷変動の大きい車載アプリケーションに対応する。
セイコーインスツルは2015年11月、TO-252-5Sパッケージを採用したLDOレギュレータ「S-19200」シリーズの受注を開始した。小型と高放熱の両方を兼ね備えた同パッケージにより、車載ECUの小型化に貢献する。
S-19200シリーズは、パッケージに新開発のTO-252-5S(6.5×6.5×1.3mm)を採用。これにより、業界標準のTO-252-5(DPAK)との実装互換を可能とし、同等の放熱性を持ちながら面積を約35%削減し、高さも約半分に小型化した。
低消費電流と優れた負荷応答特性
入力電圧は3.0〜50Vで、動作温度は最大125℃。高温/高耐圧が求められる環境で使用でき、消費電流も4.0μAと低い。また、従来品に比べて負荷応答特性に優れ、負荷変動の大きいアプリケーションにも使用可能だ。車載ICの品質規格AEC-Q100に対応しており、PPAP(生産部品承認プロセス)にも対応できる。
主な用途は、ボディ、ヘッドランプ、ITS、アクセサリ、カーナビゲーション、カーオーディオなどの車室内電装アプリケーションの定電圧電源。TO-252-5Sの他に、より小型のHSOP-6(5.02×6.0×1.75mm)パッケージも用意している。
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