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低電力通信プロトコルをサポートする開発環境:NXP Threadプラットフォーム
NXPセミコンダクターズは、ARM mbed OS上で動作する「NXP Threadプラットフォーム」を発表した。ワイヤレスマイクロコントローラを採用し、ZigBee3.0/Threadなどの低電力通信プロトコルをサポートする。
NXPセミコンダクターズは2015年11月、ARM mbed OS上で動作する「NXP Threadプラットフォーム」を発表した。クラウドに接続されるハードウェアデバイス制御に必要なプログラム作成を簡素化し、IoT(モノのインターネット)市場向けの照明機器やゲートウェイ装置などの組み込み型コネクテッド製品の開発を容易にするという。
ZigBee3.0/Threadに対応
Threadプラットフォームは、ワイヤレスマイクロコントローラ「JN5179」を採用。JN5179は、ARM Cortex-M3 CPU/IEEE 802.15.4規格に準拠した2.4GHz帯無線通信機能をベースとしており、ZigBee3.0/Threadなどの低電力通信プロトコルをサポートしている。
JN5179マイクロコントローラは現在サンプル出荷中で、JN5179 mbedモジュールのフル評価キットは2016年の初めに提供開始の予定である。同社では、Threadプラットフォームを導入することで、IoTアプリケーション固有の複雑なプロトコル/ソフトウェア開発の課題に対応できるとしている。
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