ニュース
多機能で出力調整可能な小型のLDOレギュレータ:トレックス・セミコンダクター XC6230シリーズ
トレックス・セミコンダクターは、多機能で出力調整可能な2A高速LDOレギュレータ「XC6230シリーズ」を開発した。IC外部で出力電圧と電流制限値が調整でき、豊富な保護回路を備えた小型パッケージで、省スペース、コストダウンに貢献する。
トレックス・セミコンダクターは2015年11月、多機能で出力調整可能な2A高速LDOレギュレータ「XC6230」シリーズを発表した。ポストレギュレータや各種マイコン、ロジック用途向けレギュレータ、2次側電源などに対応する。XC6230シリーズは、最大出力電流が2Aで、出力電圧と電流制限値を調整できる。0.17Ωの低ON抵抗Pチャンネルトランジスタを内蔵し、入出力電位差が少ない状況化でも安定した出力電圧を取得できる。
豊富な保護回路と選択可能な小型パッケージ
出力電圧と電流制限値は、IC外部で設定できる。入力端子(VIN)以上の電流が出力端子(VOUT)へ逆流するのを防ぐ機能や過熱保護(TSD)、起動時突入電流防止回路などを搭載。小型パッケージのUSP-6C(1.8×2.0×0.6mm)と開発中のSOP-8FD(6.0×4.9×1.55mm)で提供され、保護回路を付加しつつ、用途に合わせてパッケージを選択できる。
また、出力電圧と過電流制限値を、チップコンデンサとチップ抵抗の合計5個の部品のみでセットできるため、多機能でありながら省スペースの設計が可能。モデルごとに電源仕様が変更された場合でも、XC6230シリーズ1つで希望の出力電圧値と制限電流値に設定できるという。ICを共通化できるため、設計工数やコストの低減にも貢献する。
サンプル価格は100円(税別)で、既に量産が開始されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 0.6Vまで降圧する同期整流型降圧レギュレータ
インターシルは、0.6Vまでの低い電圧に降圧する高集積同期整流型降圧レギュレータを発表した。高いピーク効率を誇り、実装面積を低減するISL8018、SL8003Xファミリの5製品だ。 - 車載ECUの小型化に貢献する高放熱LDOレギュレータ
セイコーインスツルは、小型・高放熱のTO-252-5Sパッケージを採用したLDOレギュレータ「S-19200」シリーズの受注を開始した。低消費電流と優れた負荷応答特性で、負荷変動の大きい車載アプリケーションに対応する。 - 1.5A低ドロップアウト負電圧リニアレギュレータ
リニアテクノロジーは、1.5A低ドロップアウト負電圧リニアレギュレータ「LT3091」を発売した。LDO+ファミリの最新デバイスで、1本の抵抗を使って0〜−32Vの可変レールトゥレール出力電圧を設定できる。 - 静止電流180nAのIoT向け降圧レギュレータ
アナログ・デバイセズは、超低消費電力の降圧レギュレータ「ADP5301」を発表した。最大電力を長時間にわたって供給できるように設計されており、IoTアプリケーションに適している。