RMSジッタ性能90フェムト秒の差動オシレータ:日本TI LMK61XXファミリ
日本テキサス・インスツルメンツは、固定周波数の差動オシレータ「LMK61xx」ファミリを発表した。12kHz〜20MHzの周波数で、90フェムト秒のRMSジッタ性能を備えた。
日本テキサス・インスツルメンツは2015年12月、固定周波数の差動オシレータ「LMK61xx」ファミリを発表した。90フェムト秒のジッタ特性を備え、シグナルインテグリティの最適化やデータ伝送エラーの低減に貢献する。
同ファミリの周波数は、12kHz〜20MHzで90フェムト秒のRMSジッタ性能を備えている。通信、計測、医療用機器などの信頼性やシステムマージンを向上できるという。
スタートアップ周波数をカスタマイズ可能
同ファミリは、I2CインタフェースやEEPROM経由でスタートアップ周波数を容易にカスタマイズできる。また、プログラマブルとピン割当てが可能で、固定周波数を各デバイスに提供するほか、ピン割当てデバイスは最大7種類の独立した周波数や出力型式を1つのデバイスに統合できるとしている。周波数マージニングは、ファイン/コアース(微調整/粗調整)をグリッチレスで提供。出力型式はLVPECL(低電圧疑似エミッタ結合ロジック)、LVDS(低電圧差動シグナリング)、HCSL(高速電流ステアリングロジック)などを提供し、周波数範囲は10MHz〜1GHzに対応した。
ラインアップは11種で、いずれも7×5mmの小型パッケージで供給する。1000個購入時の単価は、100MHz/125MHzのオシレータが4.10米ドル、156.25MHzのオシレータが5.30米ドル、312.5MHzのオシレータが6.10米ドル、ピン設定オシレータが7.50米ドル、フルプログラマブルオシレータが10.50米ドルとなる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 低ジッタ・省電力のパケットネットワーク同期装置クロックIC
シリコン・ラボラトリーズは、パケットネットワーク同期装置クロックICの新製品「Si5348」を発表した。従来品に比べ、80%の低ジッタ化、50%の小型化、35%の省電力化を達成している。 - 650℃/1200℃まで対応可能な赤外線サーモグラフィ
キーサイト・テクノロジーは、赤外線サーモグラフィのラインアップに、高温まで対応可能な「U5856A」「U5857A」を追加した。ファインレゾリューション機能により、カメラ本体上で320×240ピクセル相当の解像度を可能にしている。 - 高帯域幅/ダイナミックレンジ対応の12ビット2.6GHz A/Dコンバータ
アナログ・デバイセズは、航空宇宙・防衛アプリケーションで必要とされる広帯域幅および広いダイナミック・レンジに対応する、2.6GHzのA/Dコンバータ「AD9625BBP-2.6」を発表した。 - モバイル機器向けのFPGA、2.1×1.7mmパッケージに乗算器や不揮発メモリを搭載
モバイル機器向けのFPGAとして「iCE40」ファミリを展開しているラティスセミコンダクターは、同ファミリの新製品「iCE40 Ultra」を発表した。2.1×1.7mmのパッケージに、16ビット×16ビット乗算器や不揮発性コンフィギュレーションメモリ、I2CやSPIなどのハードマクロIPを搭載している。