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統合型トランシーバの設計を簡素化するRFアンプ:IDT F1423
IDTは、高性能アンプとバランを単一の小型パッケージに統合した、広帯域差動入力RFアンプ「F1423」を発表した。RF D/Aコンバータ(RF DAC)や統合型トランシーバの標準差動Tx出力に適合する差動入力と広帯域RF性能を搭載しているという。
IDTは2015年12月、高性能アンプとバランを単一の小型パッケージに統合した広帯域差動入力RFアンプ「F1423」を発表した。RF D/Aコンバータ(RF DAC)や統合型トランシーバの標準差動Tx出力に適合する差動入力と広帯域RF性能を搭載し、RF DACを活用したトランスミッタや統合型トランシーバの設計を簡素化するという。
600MHz〜3000MHzの幅広い帯域幅をサポート
F1423は600MHz〜3000MHzの幅広い帯域幅をサポートし、単一のデバイスでさまざまなRFトランスミッタアプリケーションに対応できる。13dBのゲイン、同相信号除去比(CMRR)は20dB。2000MHz時には42dBmのOIP3と優れた線形性を特長とする。
また、単一の5V電源、120mAの供給電流で動作し、差動RF入力50Ω、シングルエンド出力50Ω、1dBコンプレッションポイントで最大22dBmの出力を備える。これにより、RF DACや統合型トランシーバから出力される高波高率/広帯域幅の高度な変調2G、3G、4G信号に適するとしている。
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