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放射線耐性を強化した終端リニアレギュレーター日本TI TPS7H3301-SP

日本テキサス・インスツルメンツは2016年7月、航空宇宙アプリケーション向けに、DDRメモリ用終端リニアレギュレーター「TPS7H3301-SP」を発表した。シンク、ソース終端用の電力用モノリシックFET2個と、内部電圧レファレンスを集積しているという。

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最大100kradのTIDを提供

 日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2016年7月、航空宇宙アプリケーション向けに、DDRメモリ用終端リニアレギュレーター「TPS7H3301-SP」を発表した。最大65MeV-cm2/mgのシングルイベント効果への放射線耐性を備えている。

 TPS7H3301-SPは、シンク、ソース終端向けの電力用モノリシックFET(電界効果トランジスタ)2個と、内部電圧レファレンスを集積している。電離放射線に対する標準強度とトータルドーズ耐性(TID)は、最大100krad(シリコン)を達成。安定した終端電源により、シングルイベント効果のメモリ読み出し、書き込み動作への波及を確実に防止する。同社の降圧型コンバーター「TPS50601-SP」と合わせて使用すれば、最小で完全なDDRメモリ向け電源ソリューションを構築できるという。


DDRメモリ用終端リニアレギュレーター「TPS7H3301-SP」

 パッケージは、DDR用スイッチングモード方式のレギュレーターの約半分のサイズとなる、1.056cm2の16ピン デュアル セラミック フラット パッケージを採用。同パッケージは、Qualified Manufacturer List(QML)Class Vや100krad(シリコン)RHA(放射線耐性保証)の認証(5962R1422801VXC)を取得している。

 また、全機能リニアレギュレーター「SPICEモデル」がダウンロードできるため、開発期間を短縮し、迅速に回路のワーストケース解析ができるとしている。

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